第40話包囲殲滅
そして、7日目の昼。遂に敵兵が動き出した。……数は10000って所だな。全軍では無さそうは雰囲気ではある。これだと、指揮官は1人って所だろうか。後方に1人か2人か。そのくらいは待機しているんじゃないかな。
「ようやく動き出したか。遅すぎるだろう。と言う事は、あいつらはある程度の戦果を足したって事なのかね? そんな感じには見えないんだけどな。浮足立っている訳でもないし、なんでこんなに時間がかかったんだろうか」
「そんな事はどうでもよくないかな? とりあえず、どうするの?」
「デーモンロードとセラフィムを回り込ませる。そしたら、ゴブリンヒーローで後ろから叩く」
「それで良いの? 後ろに逃げられない?」
「その後方にショゴスを置いていく。これで普通には帰れないはずだ。この隠れるところにもショゴスを置いていけば、回り道もされないだろう」
「なるほどー。それじゃあ、そろそろ行動開始かな?」
「ああ、デーモンロードとセラフィムを呼び出して、前から攻撃させるぞ」
そんな訳で、作戦開始である。まずは死なないコンビのデーモンロードとセラフィムを、正面から突撃させる。俺が210組、アーリアが250組居るので、前線を抜けられることはない。抜けられないように、弾幕を張らせてもらう。まあ、それでも突破できるのであれば、敵を褒めるしかない。まあ、普通に無理だとは思うけどな。非道な事をやっても良いのであれば、突破できないことはないんだけど、そんな事をやってくるとは思えないし。
「さて、ドンパチが始まったようだな。ショゴスは置いてきたか?」
「うん。バッチリだよ。これでゴブリンヒーローを突撃させれば良いんだよね?」
「そうだ。俺たちも突っ込むけどな。後詰が欲しいし、その為のゴブリンヒーローだ。俺は敵大将首を狙うから、アーリアは、適当に暴れてくれればいい」
「はーい。強い人が居れば良いんだけどなあ」
「それは無理だろ。それに、強い奴は前に出るだろうからな。後ろに残っているのは、魔法を使う兵士と、その他雑魚の人たちってだけじゃないかな」
強い兵士で対応しないと、前線が厳しいだろうからな。その対応をしている隙に、俺たちが後ろを突くんだ。一気に嗾けるぞ。
「そんな訳で、突撃だ! 1人たりとも逃がすなよ!」
「おー!」
ゴブリンヒーローたちを後詰にして、俺たちが突撃する。AGIを強化しまくっているからな。一気に近づいて、後ろから奇襲をかける。俺は敵大将首を探す。後方に居ると思われるからな。さて、何処にいるのかな。前回は右翼の後ろに居たけど、今回は、真ん中に居たか。
「後ろからスマッシュ! 敵大将首を貰い受ける!」
戦闘にもつれ込む。まあ、近衛くらいは用意していたようだ。だが、それでアーリアが止められると思うのか?
「遅いよ! ていやー! それそれそれー!」
まあ、止まらないので放置だ。敵大将首をとっとと貰い受ける。HPを全部減らして殺した後に、剣で首を切って、槍に刺す。
「敵将、討ち取ったり!」
前からも後ろからも攻撃されていたところに、ゴブリンヒーローが到着した。これで一気に挟み撃ちの状況を作り出す。
「アーリア! 逃がすなよ!」
「解ってるってー!」
どんどんと敵兵を討ち取っていく。ショゴスは保険だからな。使わないに越した方が良いのと、万が一、こっちにやってくる兵士が居た時の足止め役なんだ。ショゴスは活躍しない方が、今回にとっては嬉しいんだよな。まあ、敵さんが全員出て来てくれるっていう状況は嬉しくもあるんだけど。でも、こっちが挟まれる状況になってもあまりよろしくない。なので、挟み撃ちでとっとと倒し切ってしまう。その方が何かと都合が良いだろうしな。
「そういう訳だ。これでさよならだ」
「バイバーイ。次はもっと強くなってきてね」
10000の軍勢が、1時間もしない内に全滅である。だから、本気で俺たちを戦力として投入すれば、戦争が終わってしまうんだよなあ。多分だけど、何処までも攻め込んでいけるから。敵を蹴散らして、民間人は放置しても良いのかもしれないけど、軍人だけでも殲滅してしまえば、後は簡単だからな。そんな兵器のような人材がここにいるんだから恐ろしい訳で。俺たちを上手く使えば、戦争には勝てるだろう。まあ、そんな戦力を持っていると、教えてやらないが。出来るだけ隠していた方が身のためだろうな。全力でやるのは5年目でもいいくらいだ。正直、これだとストレスが溜まる一方だからな。スカッとしたい時だってあるじゃないか。
「さて、後ろにデーモンロードとセラフィムを回り込ませた。正面からは、今度はエルダーヴァンパイアロードを使おうか。ゴブリンヒーローとショゴスは戻しておいて、今度も敵兵を逃がさないようにして行動するぞ。逃げる奴を徹底して倒していけ」
「逃げる奴を狙うんだね。了解」
「俺は敵大将首を探すから。じゃあ、作戦開始!」
そんな訳で、2度目の突貫だ。敵大将首は、その首を置いていけ! 今回のお土産にするんだからな! 敵大将首は何処だ! あの天幕が怪しいな。さあ、ここか!
「なんだなんだ!? 何が――ぎゃあああ!」
「クソ! 奇襲だ! 兵士よ、ふんと――ぐがああああ!」
何と、敵大将首が2つもあるじゃないか。お土産が3つに増えるな! 良い事じゃないか。じゃあ、さっさと殺してしまおうか。逃げられないようにはするぞ。殴って蹴って、即終了したけどな。
「敵将、討ち取ったり!」
「ていやー! まだまだ残ってるんだから! 早くしてよね!」
「解ってるって! でも、様式美だけはやっておかないとな!」
声明は大事だ。でも、まだまだ戦闘中だからな。今回も10000くらいは居ると思うぞ。そこで奮闘する。決定的なダメージを与えてやらないといけないんだ。ここの前線基地は破壊し尽くしておかないといけないだろうな。今後の利用が出来ないようにしておいてやらないといけない。後で破壊はするとしてもだが、とにかく今は掃除を頑張らないといけない。
「歯ごたえが無さすぎるんだよ! もうちょっと強い人は居ないの!?」
「雑魚しか残ってないとは思うぞ! さっきよりも弱いからな!」
「つまらないよー! もっと強い人来てよねー!」
と言われてもである。そもそも人類最強クラスのアーリアに対抗できる奴なんて居る訳もなく。無事に破壊尽くされた陣地だけが残った。今回も1時間くらいで終わったぞ。まあ、良い感じに破壊できたから良いんじゃないかな。まあ、後で焼き払うんだけど。焼き払わないと、後で再利用されても困るからな。出来るだけ破壊の限りを尽くさせてもらう。
「このためだけにエンシェントドラゴンロードを使うの? 勿体なくない?」
「焼き払うんだったら、火属性のエンシェントドラゴンロードが一番手っ取り早いからな。じゃあ、焼き払うからどいていろよ。巻き込まれても知らないからな」
「巻き込まれても死なないんだよね?」
「まあ、それはそうなんだけどな?」
「本当に人間なのかが怪しくなってくるよね」
「人間だって、頑丈に作られているんだ。そのくらいは何ともないだろう」
「そんな事は流石に無いとは思うなー」
そんな訳で、前線基地の消滅も確認した。これで作戦は成功したも同然である。後は、隠れて食料が無くなるまで前線に居て、なくなったら帰っても良いんだよな。食料が無くなるまでが遠足だからな。食料がなくなったら、帰るんだよ。まあ、敵の兵士たちがここを見つけるには、まだまだ時間がかかりそうだけどね。味方の軍隊は、敵兵が壊滅したことも知らないで撤退したことになるんだよな。
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