テレビ業界をクビになった氷河期世代のおっさんが、ホームレス生活の果てにダンジョンに辿り着き、その特技であるDIYと、何でも食える悪食を活かして、図らずもダンジョン配信者として再起を図るという、異色のサバイバルコメディです!
主人公が様々な工夫を凝らし、DIYで快適な生活空間を作り上げていく様は、どこか日曜夜にやっているあの人気番組のような面白さで読者を引き込んでくれます。また、特筆すべきは巧みな料理の描写です。美味しそうな料理は「ぜひ食べてみたい」と強く思わせ、不味い料理は「絶対に口にしたくない」と感じさせる作者様の表現力に脱帽です。ユニークな魅力を持つ現代ダンジョンファンタジーとして、このジャンルのファンに強くおすすめしたい作品です。
DIY×悪食×ダンジョン配信という、今までにない新たなジャンルの作品。しかしそれらの属性を上から押し潰してしまうほど魅力的なおもしろオジサンがここに降臨。これはね、いいですぞぉ。
以前大好きで見ていたナスDの番組を見てるような感覚で読めました。あの手の番組が好きな人は必見です。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(224文字)