幽霊画家
川上桂都
幽霊画家
少年は忘れられなかった。
あの少女の笑みを。
ずっと覚えていたいが、日に日にその顔はぼやけてしまう。
だから少年は言った。
「あの笑顔をそのまま額縁に閉じ込めたい。」
その一言が少年と少女の運命を大きく変えるものとなった。
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