第5話:メイサの真実の本音。

「おじさん・・・よかったね・・・頑張ってお金持ちに、大富豪戻ってね」

「そしたら私、会いに行っちゃうかも〜」

「私ね、私のいい人になってくれるお金持ちのおじさん探してるの?」

「角山さんも候補の一人だよ」


「え?そうなの?・・・いいね、アナちゃんみたいに可愛い彼女が

いたらいいだろうな」


「もしお金持ちに戻れたら僕の方が遊びに来たいけど・・・また来ても

いいかな?」


「いいよ・・・いつでも来て・・・ね、亀ちゃん」


「はい・・・いい知らせ待ってます金玉さん」


だけどアナちゃんを連れて行かせたくないのが僕の本音。


アナちゃんが連れて帰って来たホームレスの金玉 丸男さん・・・

僕とアナちゃんの説得でホームレスを辞めて家に帰って行ったみたいだった。

奥さん、快く迎えてくれたんだろうか?


僕は角山さんと関わる理由もなかったから連絡先は聞かなかった。


でもってアナちゃんは、また金持ちのおじさんを探しに出て行く毎日が続いて

いた。

可愛いアナちゃんに興味を持ってくれるおじさんは、たくさんいたみたいだけど、

逆にアナちゃんのお眼鏡に叶うおじさんはなかなかいない。


アナちゃんは_・・アナは金持ちのおじさんを探しに行きながら僕とも

エッチしていた・・・全く貞操観念のない異星人だよ。


だけどそのうちアナはお金持ちのおじさんを探しに行かなくなった。

もう面倒になったのか?

理由を聞いても恥ずかしがるだけで教えてくれない。

まあでもおじさんあさりをしなくなったことは僕に取っては心配ごとが減って

いいことだよな、


そんな中途半端な生活を続けて半年が経った。

そして僕んちに、一人の紳士がやって来た。


紳士な男性は、なんと金玉さんだった。


「こんにちは、長竿さん」


金玉さんが訪ねて来た時、たまたまアナも部屋にいた。


「やっほほ・・・金玉さん・・・久しぶり〜」


「あ、アナちゃん・・・私の方から会いに来たよ」


俺は、なんだか嫌な気がして口を挟んだ・・・。


「金玉さん・・・今は?・・・順調よく会社を経営してるんですか?」

「お二人のおかげで、元に戻れましたし・・・会社も立て直して妻とも

うまくやってます・・・何もかも元どおりです」


「そうなんですね・・・よかったじゃないですか?」

「で、今日はその報告に来てくれたんですか?」


「それもありますけどホームレスの私を見つけてくれた恩あるアナちゃんを

迎えに来たんです」


「ああ・・・そう言うことですか?」

「そう言うことなら僕は関係ないですね・・・じゃ〜アナと交渉してください」


俺の嫌な気分はさらに、やるせない気持ちに変わった。


金玉さんはアナを口説き始めた。


「アナちゃん・・・お金持ちのおじさん探してなんだよね・・・僕が君の

お眼鏡に叶うかどうかわからないけど・・・どうかな私の家に来るってのは?」


「金玉さん・・・大富豪に戻れておめでとう」


「でもね、私、お金持ちのおじさん探しに行くの辞めたの」


(やめた?・・・・辞めたの・・・辞めたのか、アナ・・・)


アナのその言葉は俺の心に光を差した。


(え?いつ金持ちのおじさんを探しに行くの、辞めたんだよ?)


「辞めた?・・・アナちゃん・・・度うしてまた?」


アナの意外な答えに金玉さんは戸惑っていた。


「あのね・・・お金持ちのおじさんでも奥さんがいる人はダメなの」

「揉めるもとだからね・・・それに私がいくら頑張っても本妻さんには

叶わないもん」


僕は黙って金玉さんとアナの話を聞いていた。


「あ〜確かに・・・私がアナちゃんを連れて帰ったら浮気になっちゃう

けど・・・でも私はそれでもいいんだ・・・」

「実は妻には私を救ってくれたアナちゃんのことを話したんだ」

「その上でアナちゃんを引き取りたいって言ったら承知してくれたんだよ」

「だからアナちゃんは妻公認の玉の輿だ・・・妻と揉めることはないよ」


「そうなんだ・・・ありがとう・・・でもね、私がお金持ちのおじさんを

探しに行かなくなった理由は他にもあるの・・・」


「ほう・・・それは?なに?」


「私、お金持ちのおじさんを探しに街に出ていた時も亀ちゃんと生活して

お世話になってるうちに彼のこと好きになっちゃったの」

「だからもう亀ちゃんから離れるつもりないの・・・」


僕はアナのその言葉に耳を疑った。


「え?・・・初耳だけど・・・そんな話一度もしてくれなかったじゃん」


「ああ・・・そうなんだね・・・それは仕方ないね」

「まあ、長竿さんは一番アナちゃんの身近にいる人だからね」


「だから私を誘ってくれた金玉さんには感謝してる」

「でも私には大切な亀ちゃんがいるし、亀ちゃんの亀ちゃんも忘れられないの

めっちゃ気持ちいいんだもん・・・だから誰のところにも行かないの」


「そうか・・・残念だね・・・あまりしつこくアナちゃんにお願いしたら

迷惑なようだから私は諦めるよ」


「悪かったね・・・・長竿さん・・・だそうなので私は帰ります」

「お邪魔しました・・・それじゃ〜お幸せに」


そう言い残して金玉さんは帰っ行った。

もしかしたらアナは金玉さんにお持ち帰りされてたかもしれない・・・

でもそれ止める権利は僕にはなかった。


でも今は違う・・・アナははっきり僕のことが好きって言った。

そんな告白されたらアナを放ってなんかおけない・・・彼女の彼氏としては

・・・それに僕だってアナが好きだ・・・いや愛してる。


アナは金玉さんを通して僕に自分の本音を漏らした。

ってことはアナはこれかお金持ちのおじさんは探しに行かないってことになる・・・僕はまだ金持ちじゃないけど・・・気持ちだけはアナに幸せを与えてやれる。

生活は貧しくても心は豊かって言うだろ?・・・しかもエッチでもアナを

満足させてるし・・・アナは俺の亀さんに依存してるんだ。


つづく。





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