第8話
よっしゃ!草原に来たぞ!
さぁさっそくスライムを探そうではないか!
一応来るときに買った杖(意味なし)を装備していくか。
「あ、歩きながらかけるんかな」
結果、かけました。
これで練習しながらスライムを探せるね!
にしても歩きながらだと手がぶれる。
あ、片手ずつ書けるんかな。
書けたわ。
至高のマルチタスクマンと恐れられた俺は両手で魔術陣を書きながらスライム捜索へ行くのだったっ…!
+*+*+
「何の成果も…得られませんでしたっ…!」
1時間探して一体も見つからなかった。
角無しウサギは10体は倒した。
レベルは4に上がった。何なら書きまくってたら《書字速度上昇》手に入れた。
このゲーム行動でスキル獲得できること初めて知ったわ。
まぁスキルを手に入れたからと言ってスライムを探すのをやめるわけじゃないんだけどね!
「ん?あの遠くに見えるやつは…」
スライムだ!
走れ走れ!
そういえば遠いを意味する英語って何気に知らないよね。
「スライムっ!見つけた…ぞ?」
俺が目撃したのは3体のスライムが1体のスライムを寄ってたかっていじめている場面でした。
いやぁ高校時代いじめの現場見たことあるけど後々ばれていじめっ子共は退学させられてたわ。(not実話by作者)
うーんどうしよ。
どうしたらいいんだろうか。
初めてだよ助けようか迷うってのは。
「決めたぞ!俺にも正義の心はあるんだ!そこのいじめっ子スライムたち!いじめは俺が許さん!」
スライムとスライムの間に立ち攻撃を止めさせる。
「ここからは俺が相手だ!」
歌舞伎役者のように片手を突きだす。
そしていじめっ子スライムたちは俺に襲い掛かってくる。
それを俺は薙ぎ払う(杖で)。
そうすればスライム共は簡単に倒せる。
ドロップアイテムの確認をしてから、いじめられていたスライムへと向きなおす。
「よぉお前大丈夫か」
「…」プルプル
一応体を揺らして返事らしきものは行っている。
まぁ発声器官がないからな。
当たり前っちゃ当たり前だけど。
「お前どうしたい?」
そう聞くとスライムは俺にすり寄ってきた。
俺に胡麻をするきか。
許されんぞそんなこと。
今回だけ許してやろう。
「よし!俺と一緒に来るか!んじゃま、もってるスキルポイント1使って…」
≪《テイム》を習得しました≫
獲☆得!
これでスライムを仲間にできるぜぇぐえへっへっへ。
「よし!《テイム》!」
≪スライムをテイムしました≫
≪名前を付けてください≫
「名前、名前か…………よし、将来性を見込んでトウェだ!」
「……」プルプル
心なしか喜んでる気がする。
とうとう俺もテイマーか。
まだ錬金術やってないんだけどな………。
ま、これでスライムの素材を集めたし図書館に戻るとしますかね。
この時の俺は《鑑定》があるのに使わず後悔する日が来るのであった。
―――――――――――――――
遠いは英語で、farというらしいです。
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