神話

『世界で語られる神話』


種族によって多少は異なるが、どの神話においても太陽神、月神、夕神の神が出てきている。その神は一人であり、時間帯によって姿が変わるとされている。


太陽神、月神、夕神、へと姿を変える創造神は青い海ばかりの世界に降り立ち、火山を生み出して長い時間をかけて大地を作った。その時に地の精が産まれ、大地が崩れぬようにと草木や花々を生み出した。


次に神は川を作り、穢れた海を美しい形へと戻した。その時に水の精が産まれ、海や川が汚れぬようにと海藻などを生み出した。


次に神は草や木、花が生み出した種を遠くまで運べるようにと大きく手を扇いだ。するとそれは風となり、様々な大地に生命を育んだ。その時に風の精が生まれ、風が荒れないようにと季節によって風が吹く方向を決めた。


次に神は大地が疲労しないようにと、雨雲を作り、いかずちを生み出した。雷が木に当て、火を作り出した。火は生まれすぎた草木や花々を燃やし、灰となったそれらは大地の肥料となってより強く、美しい草木や花々が生まれるようにした。その時に火の精が生まれ、増えすぎた生命を削る為に炎を生み出した。


太陽神となった創造神は、知能に長けていた為、人間や獣人、魚人、竜人、亜人などの様々な種族を生み出してそれぞれの言語を生み出した。


月神となった創造神は戦いに長けていた為、種族間での強さを決めた。各々の種族が自身の身体能力を過信し過ぎないように武器や防具の作り方を教えた。


夕神となった創造神は精霊と友好的な関係であったため、どの種族にも精霊との交信の仕方を教え、魔法を与えた。


これがどの種族にも語られる神話。

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