異世界の設定集(使わない)

星森あんこ

文化、民族

『世界によく見られる文化』

太陽が登っている時間に生まれた子を明昼あかひるの子として左頬に白く太陽のような模様を描く。


月が登っている時間に生まれた子を夜闇よやみの子として右頬に黒い月のような模様を描く。


太陽が沈む夕暮れに生まれた子は夕景ゆうけいの子として顔の真ん中に橙色の線を一本引く。


自身で歩き、言葉を解するまでは模様は描かないが、自身で行動出来るようになると明昼の子は明昼の者と共に暮らす事になる。何も知らない者からは明昼族、夜闇族、夕景族の三つに分けられた部族のように思われがちだが、そういうわけではない。ただ、生まれた時間帯で役割が違う。


明昼の者は狩りもするが、ほとんどは家を建てたり服を作ったりなどの衣住をメインに行っている。手先が器用で知能に長けた者が多い。


夜闇の者は狩りをメインに行っている。身体能力に長けた者が多いため、寝ている動物を狩ったり、夜間に襲い来る魔物から村を守る番人の役割を担っている。


夕景の者は唯一、明昼の時間と夜闇の時間を自由に動くことが許されている。太陽神と月神げっしんが交わる時間であるとされているため、魔法に長けた者が多い。全体の統治を行っている。


このような時間帯によって役割が異なる文化は広く分布しており、科学文明の発展していない村によく見られる。国となるとその文化は廃れ、現代のような多種多様な種族が暮らす多文化国家となっている。


ただし、その文化は廃れたとしても朝や昼に生まれた子は器用、知能に長けた者が多い。

夜に生まれた子は身体能力に優れた者が多い。

夕方に生まれた子は魔法に長けているという傾向にある。


これは人間だからではなく、どの種族においても当てはまる。世界全体に広がる文化であるため、対立する者も多い。またそういった文化を差別だと捉える者も少なからず存在する。

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