価値ある自分とは、どんな姿なのだろう。それは他人が決めるもの?それとも自分自身が決めるもの?きっと、どちらも違うのだと思います。誰かに見出されたとしても、自分でいくら肯定しようとも、「自分の価値」と名付けた瞬間、人生は分岐する。そこにあるのは否定か肯定か。その二択だけ。肯定を選んだ先にもまた同じ分岐が現れ、きっと否定されるまでその道は途切れない。「ルカ」という少年は、その途中でいったい何度分岐点に立つのでしょう。物語の中に、もうひとつの選択を見つけられるかもしれません。