性格の変化が大きいアニメキャラクターの考察

がんべあ

第1話 加藤 うみ(3w2)から七海(7w8)への性格変化について

「表と裏」という独自仮説と『Summer Pockets』加藤うみの成長


まず最初にお伝えしておきたいのは、「エニアグラムにおける表と裏の関係」は一般的な理論ではありません。

これは私が独自に考えている仮説であり、物語を読み解くためのひとつの方法です。


「表と裏の仮説」


私の仮説はこうです。

人は困難に直面したとき、普段の「表の性格」だけでは乗り越えられない。

その瞬間、真逆の「裏の性格」が表に出て、困難を突破しようとする。

この「表と裏」という視点を使うと、キャラクターの変化や成長がとても鮮明に見えてきます。


検証例:加藤うみと七海

『Summer Pockets』の加藤うみは、表の性格が3w2。

島の人気者として、可愛らしさや明るさでみんなに愛されたいスター気質です。

しかし物語の中で彼女は、島の秘密や自分の本当の願いと向き合うことになります。

そのとき「ただ可愛いだけの妹分」では突破できない壁が立ちはだかります。


そこで現れるのが裏の性格=七海(7w8)。

冒険心と突破力を持ち、未知の課題に飛び込み、勇気を持って未来を切り拓いていく存在です。


表:加藤うみ(3w2:魅了する人)

タイプ3w2(魅了する人)は基本的に目立ちたがり屋(タイプ3)の性格、それに加えて他人の事が気になるおせっかい焼き(タイプ2)な面があります。

3w4より人と親密でいたいという衝動を持っていますが、ときに、より充実した私生活や家庭的安定の代わりに、公的な生活やそこで認められることを選びます。感情に動かされやすくのびのびしている。


欲求:みんなに愛されたい

行動:可愛さと愛嬌で注目を集める

得意:人を喜ばせる演出

困難対処:周囲に合わせて人気を保つ


裏:七海(7w8:現実主義者)

タイプ7w8(現実主義者)は基本的に明るく人生を楽しみたい(タイプ7)タイプ、それに加えて現実的で社交的、人と仕事をするのを好む(タイプ8)性格。

7w6より仕事中毒の傾向があり、人とのつながりよりも、出来事を引き起こすことに関心がある。ひとりでいることを恐れない。


欲求:未知を切り拓き、本心の願いを叶えたい

行動:冒険心と決断力で場を動かす

得意:楽しさを生み出し、深い望みを掘り当てる

困難対処 :枠を壊して新しい未来を切り開く


この変化の流れは、私の仮説

「困難に出会ったとき、人は真逆の裏の性格で乗り越えようとする」

を裏付けています。

うみが「表=3w2」から「裏=7w8」へと切り替わることで、物語は一気に動き出します。


『Summer Pockets』における加藤うみと七海の関係は、まさに「表と裏の仮説」を説明するための格好の実例です。

表:3w2(愛されたいスター気質)

裏:7w8(冒険と突破の力)

この二つの往復こそが、彼女を「ただの人気者」から「人の心を深く動かす存在」へと成長させていきます。

つまり、うみと七海は「表と裏の主人公」の関係そのものであり、この物語の成長軸そのものなのです。

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