輪廻の先で会いましょう

緑茶

プロローグ

(そうだ、俺は——)


「転生、していた」


 ベッドの上。ごくごく普通の家の中で、ライは目覚めた。


 額に手を添えて、今までのことを整理する。




 なぜ、今自分が転生し、ここにいるのか。


 なぜ、アイツがいたのか。


 転生する直前に聞いた、あの謎の声は?



 まだ少し朧げな新たな記憶と、過去思い出した記憶を繋ぎ合わせて。


 これは、ライが転生する前の出来事————

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