デカくてこわい人間とちいさくてカワイイ猫の凸凹コンビ
- ★★★ Excellent!!!
子猫主人公だからゆるふわファンタジーかと思いきや、世界観はハードでシビア。強大な魔物に生存圏を奪われた人類サイドの治安がとても悪い。人命の軽さからしてダークファンタジーと言っても過言ではないはず。
メインキャラクターもスゴイ魔法を駆使して華麗に戦う騎士や魔法使いではなく、社会構造の底辺に近い傭兵団だけあって泥臭い。だがそこがいい。生きるために必死に足掻き続ける姿に血の通った人間らしさがあります。
そしてそこに颯爽と現れるフワフワの毛玉。
お辛すぎる世界にもたらされる小さな癒し。
この子猫主人公のお陰で荒んだ世界の血生臭い物語を読んでもストレス値が安定します。
シリアスすぎる小説は無理!という人でも読めるかもしれません。