隣のお嬢様が庶民的すぎる

ゆるせん

お嬢様と俺

第1話 学園のお嬢様

お嬢様。それは上品でお金には困らないような少女のことを想像するだろう。

社長の娘、屋敷に住んでる、上品な言葉遣い、毎日高級な料理を食べているような人間だ。俺とは関わることはないそう思っていた。

1人の少女と出会うまでは…………



俺こと神島蒼介は、私立の名門校の流星学園に通うごく普通の生徒である。この学校の生徒は金持ちいわゆるボンボンが多い学校である。俺のクラスの中にも中小企業の社長、市長の息子や、プロの作家の娘などいろいろな奴がいる。

一方で僕は至って普通の学生である。いや普通とは言い切れないかな…とにかく今は普通に一人暮らしをする。高校1年だ。


「よぉ蒼介今日も死にそうな顔してるな」

「は?どこがだ賢也?具体的に教えて欲しいな500文字以上で」

「うわーだる〜まあ蒼介らしいな」

「なんかありがとう、嬉しくないけど」


俺は至って普通の人間なので友達くらい普通にいる。彼は長島賢也。長島製鉄所の息子だ。この学年の金持ちをC〜Sにティア付けするとBくらいだ。でも賢也は名前の通り賢い。この前の最初の定期テストは16位だったっけ。16位じゃ大したことないかと思うけどこの学校は全国でも5番までには入るだろうという学力の高さだ。その16位だというので相当に凄い。その上人当たりがいいので友達も多い。


そんなことよりも気になるのが


「なあ廊下も教室もなんか騒がしくないか?」

「あーお前朝、登校した後ホームルームまで爆睡かましてるからわからないか〜

あれだよあれ」


賢也の指の先にいたのは黒く艶やかな髪を風に靡かせながら廊下を歩く少女がいた。


「あーお嬢様か」


お嬢様。そう呼ばれる少女は東雲麗香(しののめ れいか)、東雲グループの……令嬢?令嬢っていうんだっけ。まあそこの娘だ。もちろんティアSいやSSかもしれん。それくらい圧倒的な財力を東雲グループはもっている。


「流石の賢也も知ってるんだな」

「知らない奴なんていないだろ」


そう彼女は全てがお嬢様である。所作や行動から学力まで定期テストはもちろんの1位だ。笑顔も欠かすことなく慕っている女子は多いそうだ。そんな彼女の人気は男子からも高いらしく


「東雲さん可愛いよなー」

「俺告ってこよっかな」

「いやいや無理だろ、てか東雲グループだぞ、婚約相手とかいるんだろう」


そんな声が聞こえてくる


まあ事実、容姿もすげぇ整ってるし、美人だとは思うんだけど…………


「蒼介は東雲さん気にならないの?好きとか」

「いやなんか…………心から笑ってる気がしないんだよね彼女」

「どういうことだ?」

「いやなんでもない、俺の憶測だ」


とにかく俺とは全く境遇の違う人間だ。関わることなんて3年間でもないだろう。


あ、そうだ卵切れてたんだった、帰りにスーパーに寄らないとだな。家の近所のスーパーのチラシでも見るか。

そういえば最近俺の家の横になんかでかい工事現場があるんだよな。それこそスーパーとかできるんじゃね。だったらめちゃくちゃアツいけどな。今は騒音だけどちょっと耐えればもしかしたらスーパーが…………



*******

こんにちはゆるせんです

新シリーズ

「隣のお嬢様が庶民的すぎる」スタートです。個人的にはこっちの方が胸をワクワクさせながら描いてました。連載頻度は2、3日おきを目指してます。ぜひ面白いと思ったら★や評価レビューなどもお願いします。

もう一つの連載小説の

「手話を勉強したら幼馴染がめちゃデレだとわかった」の方もチェックよろしくお願いします‼︎

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