第2話 残された痕跡

◇◆◇


数日住むうちに、

僕は部屋の“違和感”に気づく。


壁の隅にうっすらと黒い染み。

押入れの奥に、小さな鍵付きの金属箱。

中には古びた日記帳があった。


《200X年4月12日またやってしまった。

 誰も俺を止められない》

意味不明な記録が続く。


気味が悪くなり調べると、

この住所から徒歩数分の場所で、十数年前に「連続失踪事件」が起きていたと知る。

だが犯人は捕まっていない。


さらに気味が悪くなった。



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