神に振り回されながら頑張る「人」の物語

※65話まで読んだ感想です。物語が進むと変わる可能性もあります。

 まず主人公は人々を振り回す舞台装置と言って良いでしょう。
 人間性は直ぐに潜み神話に出てくる試練を与える超然的な思考を持つ存在となるからです。少なくとも感情移入する対象にはなり得ません。

 この作品の肝は神(主人公)から人類へ与えられる試練による社会の変化です。
 神から振られる難題・現実的に発生しうるだろう社会問題を官僚や人々がクリアして行く姿を楽しむ作品と言っても過言では無いかもしれません。

 一通り物語を読むと影の主人公は日本の総理大臣と内閣官房長官、アメリカの大統領なんじゃないかと感じてしまう程です。

 中露に関しては実在する著名な人物名が出てくるので物語に重厚さを与える一方で名称変更のリスクもあったりするので鮮度の高いうちに読破する事をオススメします。