遠くの山
影山 みはつ
第1話 山
私は高山さつき。
友人の、木原 由季。
この山は、大きくて石で固められて居る道が、切り開かれて作られて居た。
由季が「おーい。そろそろ休憩しない?」と声を掛けて来た。
さつきは「そうだね。そろそろ頃合いも良さそうだし、此処で休憩をしようか?」と安心して、山の平らな場所で荷物を下ろそうとして居た。
他の山を登って居たお客さんが来て、「この山は、熊が出るぞ。鈴は持って居るか?」と話し、私達に気付いて声を掛けて来てくれた。
さつきは「ありがとうございます。この山は熊が多いんですね?」と話し掛けた。
他の山を登って居たお客さんが「そうだね?以前にこの山に来た方が、熊に遭遇したからね」とさつきに返事を返した。
さつきは「そうですか。私達も気をつけないとね」と由季と顔を見合わせ話をした。
他のお客さんが「じゃ、また来るから」と話した矢先、熊がうわああと悲鳴を上げて、こちらに向かって来るのが見えた。
さつきは「どうしたら良いんだろう。荷物をまとめて、上着を脱いで、紐をくくりつけて熊の身体に嵌めた。
熊は、無惨にも山の外側に落ちて行った。
その間に、山を下山して来て、熊が出没する場所には立て看板が置いてあった。
さつきは「ふぅー、怖かった。此処まで来れば大丈夫ね?」と落ち着いた様子で山全体を眺めていた。
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