【番外編】ちょっと神様ぁ~、可愛くね?【ユウキ・アカツキ氏の作品】
【まず最初に】
話の進行をする羽鐘司令の言葉は「」、スマホ少尉の言葉は『』で表示します。
――――――――――
番外編
作戦名 :神様ぁ~、可愛くね?
支援作品:元神の狼少女と神が見える少女、現代の普通を知る~1000年間の孤独から、愛と幸せを知る物語~
作品著者:ユウキ・アカツキ
『急な話で申し訳ございません、司令。緊急支援要請が入りましたので」
「それはいいけど、私は今風呂入っていて、身体も拭いてないけど、この状態で支援するの? 風邪ひくよ?」
『馬鹿は風邪ひかないから大丈夫です』
「あっそう」
羽鐘は、空調のスイッチを暖房にして、腰にバスタオルを巻いたままの姿で支援作品を確認した。もちろんシガレットチョコは咥えている。
「この作品ね、あとで紹介しようと思ってたけど、まぁいいか。とにかく神様って可愛いんだな、と錯覚させるよね。神様が少女とキャッキャウフフしてるんだもん。もうビックリだよね」
『司令、今回は第1話と最新話を比較しやがれこのハゲナス! というオーダーです』
「あのね、作者はそんなこと絶対言わないこと知ってるから。あの青年、いい子だから。自分の思いを別の人の言葉にしないでね」
『すみません。本当はクソハゲナスと言いたかったのですが』
「あっそう」
羽鐘はそう言いながら、素早くパソコンに二つのエピソードを表示させた。
しっかりPVも稼いでおこうという司令の粋な計らいだ。
「第1話は、さすがに多くは語られていない。主人公であり狼少女である神、澪は、1000年間、土地神として人間の住む街を眺めながら土地を守っていたんだ。孤独にな」
『それは寂しいですね。司令が常日頃寂しい寂しいといって誰かにDM送ろうとしては躊躇している姿は痛々しいですが、澪の姿は切なさがあります』
「澪は神だから、基本的に人間には姿は見えないし、声も聞こえない。だが、澪は、ある天才陰陽師の末裔とされている少女である葵に話しかけられるんだ」
『その葵ちゃんとは今は恋人同士。百合百合カップルですね』
「そうね。もっとも神のままイチャコラしたら存在消えるから、ちょっと工夫してるけどね。その辺りは本編を読み進めてほしい。作者が喜ぶ」
『お風呂回や水着回など、司令のようなドスケベハゲナスに喜ばれそうな展開も用意されています。優秀です』
スマホは『ハゲナス』という言葉が相当気に入ったようだったので、羽鐘は涙を堪えながら我慢してやることにした。
「さて、最新話だが、澪は福岡にて豊玉姫命と会い、神としての力の継承などについて知ることになる。この辺りも本来であれば説明してやりたいところだが、作品にしっかり書いてあるから読者自身の目で確かめてほしい」
『あ、説明するの放棄した。そう言いたいところではありますが、確かに読んでもらった方がいいですよね。この辺りの展開は物語の中枢であり、現在作品で取り上げられている陰陽師のヤバいやつとの因縁ともつながる点がありますからね』
「そうなんだよ。澪と葵、それと他の仲間たちは、世界を終わらせてやるって思考回路のまさに悪役中の悪役である西園寺蒼月との戦いが描かれているんだが、この因縁の戦いが、キャラクターたちのバックボーンになっているので、説明するとネタバレを起こすんだよ」
羽鐘は鳥肌が立ってきたので暖房設定温度をあげるようリモコンを操作した。
だが、空調のスイッチが押されていないことには気付いていない。
『それで、比較と言われていますが、どうなんでしょうか』
「作者自体が言及していたが、澪の過去と絡めた展開で最新話は描かれているが、きちんと第1話の設定は生きている。第1話からこのプロットが組まれていたか私にはわからないが、150話も続いているなかで矛盾を起こしていないことは、しっかりと作品と向き合っている証拠だ。そして、文章のクセも第1話から一貫しているので、ある意味で読みやすい。しかし、明らかに文章力は向上している。第1話はわかりやすいライトノベルのノリなのだが、最新話は小説としての文体になっている。成長は確実に見て取れるな」
『確かに、着実に力をつけているのはわかります。この文体はある意味この作者ならではのものと言えますね』
「正直に言えば、たまに誰の台詞かわからなくなることがある。が、それもかなり改善されているし、作者自身の情熱がしっかり文に乗っているから、読んでいて楽しい作品だ」
司令はだんだんと唇が紫になってきているが、懸命に使命を全うしようとしている。
スマホはさすがに風邪をひかれたら困るので、仕方ないので暖房を入れた。
「最後に、この澪だが、ひたすらに可愛いものに弱い。恋人である葵もそうだが、母親や他の神であっても、可愛いものと接するとすぐに照れる。神様か、本当に?と思えるほど萌えに敏感な澪を読むのもよいものだ。作者は書籍化が夢であり、そのために色々と手を尽くしている。ぜひとも我々で支援してやろうではないか」
『わかりました。可愛いが詰まった作品に司令のような汚いが応援するのは心苦しい点ではありますが、支援砲準備します』
「あの、うん、まぁいいや。寒いからお風呂に戻るね。支援砲お願い」
そうして、若い可能性が開花することを願い、寒さに打ち震えながら羽鐘は応援ハートの一斉射撃を令した。
無事に作品が支援されることを祈りながら。
次回予告
作戦名 :この作品紹介、なんか臭くないですか?
支援作品:沈黙の臨界
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