第10話

アラタは半年ほど採掘をしてはスター造船会社に鉱物を卸すということを繰り返していた。

ランクはアイアンの7まで上がり手持ちの資金もかなりの物となっていた。

「おめでとうございます。一定の貢献をしていただきましたので当社の製品を50%オフでご購入できるようになりました。お売りできる商品も増えましたので確認をお願いします」

アラタは購入できる商品を確認する。

すると高速巡洋艦であるステラも商品の中に入っていた。

だが、値段がおかしい。

50%オフのはずなのに5000万クレジットもする。

買えなくはないがそれでも大金を支払う必要があることにアラタは躊躇する。

現在のアラタの所持金は5億クレジットほどだ。

アラタは散々悩んだ末に5隻の購入を決めた。

「高速巡洋艦のステラを5隻お願いします」

「高速巡洋艦ステラを5隻ですね?お買い上げいただきありがとうございます」

スター造船会社の担当者は嬉しそうに処理を進めていく。

「船員はどうしましょうか?」

「船員ですか?」

「はい。船を動かす人員がいないと意味がないですよ?こちらで手配することも可能ですがそれですとランクに応じて給金を支払う必要があります」

「なるほど・・・。出来るだけ出費は抑えたいんですよね」

「そうですか・・・。では、AIなどはいかがでしょうか?」

「AIですか?」

「はい。初期投資は多めですが長い目でみればお得ですよ」

「ちなみにいくらかかるんですか?」

「1隻につき1000万クレジットかかりますね。今回の場合ですと5隻ですので5000万クレジットになります」

「中々に高いですね」

「そうですね。ですが、AIは成長プログラムを搭載してますので最終的には熟練の船乗りよりも頼りになりますよ?」

成長するという部分が肝なわけだ。

NPCを雇っても成長はするのだろうがそれは確実ではないのだろう。

「わかりました。AIでお願いします」

「かしこまりました。それではお代を頂きます」

1隻あたり6000万クレジットと高い買い物になったがこれだけの戦力があれば大抵の戦闘で負けることはないだろう。

初期のAIがどれぐらい戦えるのかはわからないが宇宙海賊を相手にしつつ様子を見ればいいだろう。

アラタは新たに購入した高速巡洋艦ステラを引き連れ宇宙海賊の出没するエリアに向かった。

大金を支払ってクレジットが大幅に減ってしまったので稼いで稼いで稼ぎまくる必要がある。

まずは弱めの宇宙海賊をAIに任せてどれぐらい戦えるのか高みの見物をすることにした。

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