第7話 ダブルデート(?)
どうも、いっ君さんデス。
気付けば4月も中旬に入り、今日は休日ですが遊びに来ています。
俺の格好は髪型を今の流行り風に整え、ネックレスを首に掛けている。
んで肝心の服に関しては白のTシャツの上に緑色の羽織る物を着てボムトスはワイドデニムを履き、靴はお気に入りのを履いている。
因みに隣に彰人もいるのだが、コイツはコイツで青の洗いざらしシャツにCODE4 ワイドパンツを組み合わせた服装であった。
「ふぅ〜ん、遠坂さんや。似合ってますなぁ」
「……お前もそれなりに普段とは違って新鮮だな」
「まあ、女子が来るってなりゃ、それなりにファッションを気を配らないと行けませんからね。
……正直、ファッションの事は良く分からんから家族に教えて貰いながらしたんだけど」
「同感だな。俺もほぼ姉貴に教えて貰ったようなもんだ」
結局、ファッションに興味が無い男の場合、身近な女性に聞くのが手っ取り早いのである。
さて、少し待ってから女性陣が到着し、その姿を見せた。
天宮さんはふんわりとした裾が可愛らしい白ワンピと、パステルピンクのニットをセットとした服装で、グレイルの帽子を被り、腰辺りに白の可愛らしいミニバックを下ろしていた。
次に眞希はロゴ入りのTシャツにベストを羽織り、デニムスカートを履いている服装であった。
……何方も可愛らしい」
「ふぇ!?あ、有り難う…///」
「だぁ〜から褒めるのは嬉しいけど、本音漏れてるって!」
おやおや、また本音が漏れてしまっていた。
彰人も可愛い事は賛成なのか首を縦に何度も頷いていた。
「それじゃあ行こうか」
「おーって言いたいけど、何処に行くか決まってるの?」
「おう、今が9時半だからショッピングモールの映画館の座席を人数分予約しててな。今から行けば間に合うだろう」
「あー、私がリクエストしたあの映画かな?」
と、映画館をリクエストした天宮さんが反応を示した。
事前に女性陣からの要望を聞き出し、天宮さんは映画館で、眞希はショッピングがしたいとの事だったので男性陣で予定を組んだ。
「じゃあ天宮さんのリクエストした映画…王子様とお嬢様だっけ?それを見に行こうか」
「う、うん…楽しみ♪」
かなり楽しみにしていたのか、天宮さんは楽しそうである。
さてさて。どんな映画になるのかなと…。
※ ※ ※ ※ ※
〜映画館〜
上映の10分前に座席に着く事が出来、俺達は比較的後ろの席に「藤澤彰人・天宮いより・遠坂樹・望月眞希」の順で座った。
……何気に俺が女性陣に囲まれている件について。
俺が女性陣の足にぶつからないようにそれとなく注意していると眞希がそれに気付き、ニヤニヤとしながら話し掛けて来る。
「そう言えばいっ君さんやぁ〜?何気に両手の花ですねぇ〜?」
「ふぇ!?あ、確かに…隣、失礼しています」
「……羨ましいぞいっ君さん」
「………一斉に話し掛けて来るな。後、彰人はこの座席で良いって言ってただろうが!?」
「だって両手に花は恥ずかしいんだもん」
何が「だもん」じゃボケ!
俺だって年相応の男子だから、美少女が両手に居るのは何気に緊張しているんだゾ!?」
「だぁ〜かぁ〜らぁ〜本音!」
「び、美少女…えへへ…///」
――もう、俺お口をチャックした方が良いのかな…?
如何やら俺は本音を口に出さないと気が済まないようで、女性陣に恥ずかしい事を言っている気がするのは気の所為…じゃ無いな。
そうしている間にも『王子様とお嬢様』の上映は始まった。
内容は亡国のヒロインのお嬢様が隣国の王子様に身柄を移されるが王子様がヒロインに一目惚れし、婚約者となる。
然し、隣国の王家には他にも公爵家のイケメンなどがヒロインを狙っていて…それを最終的に選ぶのがヒロインって話だな。
………………。
なんて言うか見ているこっちが気恥ずかしくなって来るな。
隣に座る眞希は頬を赤くし、天宮さんに至っては目を輝かせて「◯◯様ぁ〜///」なんて口走っている。
そんな女性陣を見て彰人は「あゝ可愛いなぁ〜」と言っていた。
……彰人、お前映画を見る気無いだろ。
それから上映が終了し、天宮さんは映画館を出てから余韻が残っているのか「やっぱり王子様とヒロインの関係が尊い…♡」とか言っていたが、確かに姉貴が見たい映画だって言う程には良かった。
「あゝこんな興奮しぱなしのいよりっちも可愛いなぁ〜」
「同意する」
「おい、百合の間に挟まる男は死刑だぞ」
「はっ!?」
彰人は百合の守るべきルールを思い出したようで我に帰った。
ヨシ、お前まで変な方向に行かれたら俺の苦労が増すからな。
それから俺達は時間が昼頃に近かったので、レストランで早めの昼食を摂った。
俺と彰人はハンバーグ定食、女性陣はそれぞれ健康に良さそうな和食定食などを選び、美味しそうに食べていた。
「んふぅ〜こりゃ美味しいね」
「本当男の子ってハンバーグとかそーゆーの好きよねぇ〜」
「私は男の子っぽい所って感じて何だか子供っぽくて可愛くない?」
「そう?まあ…けどいよりっちに言われて見れば…」
何気に女性陣から彰人と俺を子供扱いして来たんだが…
何故だ、解せぬ。
※ ※ ※ ※ ※
昼食を摂った後、俺達は眞希のリクエストであったショッピングに精を出し、女性陣同士でファッションショーを開いて盛り上がっていた。
「樹〜このファッションとか良くない?」
「ん〜?おー確かに良くねー?」
眞希はストリート系の服装をしていた。
何かこう…普段の友達が着る姿が違うだけでこうも様変わりするもんなんだな。
「藤澤君、えっと…似合っているかな?」
「最ッッッ高デス!」
「えへへ…褒められちゃった」
天宮さんは夏の涼しげな服装に着替え、かなり似合っていた。
やはり普段は眼鏡で分かり辛いけど、ちゃんとすれば美少女だって事はすぐに分かる。
現に彼女持ちの彼氏さん達が此方に視線を送っては、彼女さんに見つかって怒られている訳だしな。
――彼女さんを大事にした方が良いですよ。
そして結局、女性陣は気に入った服を購入し、嬉しそうに抱えていた。
「……もし必要なら荷物少しは持つけど」
「うーん、まだ大丈夫かなぁ〜。必要なら荷物係に任命するわー」
「へいへい」
その後、俺達はショッピングモールを端から端まで歩いては店舗に入ったり、時には遠目から見たりなどして時間を潰した。
――14時30分。
解散するにはまだ少しこのメンバーで居たかったので、付近の公園に行く事にした。
〜公園〜
俺達は公園のベンチに座り、たわいの無い雑談を始めていた。
「そう言えばL◯NEで望月さんから聞いたけど、颯吾…葉山の事は結局どんな感じなの?」
彰人が質問とばかりに天宮さんに聞いた。
以前、イケメンの件で眞希が葉山颯吾の事を意識していると言う質問に対し、イケメンと話して見たかったのは事実だけど、恋愛感情は多分無いかなと言う返答だったらしいが…。
「は、葉山君…?の事は…普通にイケメンだなとは思うけど…恋愛感情は…うーん…良い人だとは思うんだけど少し子供っぽ過ぎる所があるから…友達で良いのかな?なーんて…」
「へ、へぇ…」
oh、颯吾…
恋愛感情は無いらしい。ドンマイ。
「てか、何で皆してそんな事を聞くの?あ!もしかしてぇ〜」
と、勘が鋭い天宮さんはニヤニヤとしながら…
「誰か私の事が好きだったり〜なーんてね♪」
「ウチが好きだよー!!」
「わあ!?眞希ちゃん!?」
「変な男なんかやめてウチと結婚しよー!!」
「えっ!?えっと嬉しいけど恋愛は普通にしたいです…」
……ふぅ、如何やら百合百合で誤魔化せたみたいだな。
彰人も複雑そうにしながらも何とか落ち着いたみたいで、この話題はボロが出るかも知れないから止めて置こうと決めた。
話題転換の為に彰人に何か無いかと視線を向けると…彰人はスマホからゲームを立ち上げると天宮さんに渡した。
「えっと…?」
「これ、実は最近人気の脱出(ホラー)ゲームだからさ。試しにやって見て欲しいなぁって」
彰人は笑みを浮かべ、此方にサムズアップをした。
……あー、何となく知ってるわ。脱出“ホラー”ゲームをさせたな。
何も知らない天宮さんはゲームに集中し、途中までスムーズに進めていたが、アイテムを取ろうとした途端に青い鬼が登場した。
「きゃぁぁぁあ!?」
そのまま青い鬼に捕まってゲームオーバーとなってしまった。
つーか、可愛らしい悲鳴を上げてらっしゃった。
「「「ぷっ」」」
「あっ!もうっ!!皆してこのゲームの事を知ってたなー!!」
ぷんぷん!と怒ってますよーと頬を膨らませていた。
「いや、ごめんって。何も知らなそうな天宮さんに青い鬼をプレイさせたらどうなるか気になったのは事実だからさ…ぷっ」
「もう〜サイテーだよ?ぷっ…可愛い悲鳴だったね(笑)」
――俺は笑わないよ?本当だ…ぷっ(笑)
「……絶対にクリアしてやるんだから」
天宮さんはジト目で俺達を見るとそう言い、今度はガチでノーミスクリアを目指し、1時間程度で全クリしてしまった。
……マジで?
「ふっふん!ほら見た事か!私が本気になったらこんなゲームとか簡単にクリアして見せるんだから!」
と、何故かドヤ顔をして見せた。可愛い」
「ふぇ!?」
「……お口チャックする?」
「いえ、結構です」
いやはや、廣仁に匹敵する程の可愛さでつい言ってしまった。
……本当にこの口はどうにかならないのだろうか。
※ ※ ※ ※ ※
その後、丁度良い時間帯になったので解散する事となった。
俺たちは最寄り駅まで雑談しながら帰路に辿ると…
「それじゃあ今日は有り難う御座いましたー待ったねー♪」
そう言って電車に乗って帰って行き、途中の駅で彰人とも別れて眞希と2人で電車に揺られて帰っていた。
「いやぁ〜楽しかったなぁ〜」
「それなぁ〜」
俺と眞希は隣同士に座り、今日一日の事を話していた。
然しそんな中、徐々に電車内は満員になりつつあり、眞希に男性の尻が当たった事で体の支えを失って転倒しようになった。
「おっと、大丈夫か?」
俺は咄嗟に眞希を胸元に引き寄せて代わりに支えとなってやる。胸元に柔らかい女性の膨らみを感じつつ、俺は性欲を抑えながら眞希を大事にする。
「悪い。取り敢えず人が空くまでの間は支えになるから」
「ひゃ、ひゃい!?」
――何だ今の。可愛いかよ」
「うっるさぁい!人を口説くな!」
「え?また本音が出てしまっていたのか…」
あゝ、もう俺の口を刺繍か何かでチャックさせたい…。
その後、最寄り駅に到着するまでの間、眞希相手に何故かドキドキさせられっぱなしだった。
〜最寄り駅〜
「それじゃ此処まで来れば大丈だな?」
「う、うん…その…さっきも含めて…有り難う」
「……あ、ああ。大事な友達だから守るのは当たり前だろ」
俺がそう言うと「友達かぁ…」と独り言を言っていたが、いっ君さんの地獄耳にはちゃんと聞こえていますよ。
「何か言ったか?」
「ううん。取り敢えずまたね!」
そう言って走ってこの場を去って行った。
……ったく、まさか眞希にドキドキさせられるとは思わなんだ。
――今日は眠れそうに無いな。
ずっと止まらないこの胸の高まりと、電車内で感じた眞希の柔らかさを脳裏に思い出し、赤面しながら帰路を辿るのだった。
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