番外編って、おまけのはずなのに、この作品ではむしろご褒美そのものなんじゃないかと思いました!
本編を知らなくても楽しめる優しさがありつつ、読めば読むほど「この幸せの裏には、どれだけの痛みや孤独があったんだろう」と胸が熱くなる……そんな尊さに満ちた物語でした!
本作の大好きなところとして、愛のカタチがどれも自然で、押しつけがましさゼロなところがあります。
血のつながりだけが家族じゃないし、男女じゃないと恋じゃないなんて誰も言わない。
友達、恋人、家族、守る人、守られる人……全部の“好き”がちゃんと同じ舞台に並んで存在していて、それがとてつもなく綺麗なんです。
多様な愛が“特別なもの”じゃなく、“あたりまえにここにあるもの”として描かれているのが本当に心地よかったです!
そして何より、日常のイチャイチャがこんなにも尊くて価値のあるものに思える作品って、そうそうありません!
手を繋ぐとか、一緒に朝ごはんを食べるとか、ただ寄り添って眠る……それだけで涙腺が刺激されるのは、たぶん彼らが試練と絶望の果てに、それでも愛することを諦めなかった人達だからだと思うんです。
だからこそ、この甘さはただの糖分じゃなくて、人生を賭けて掴んだ、ご褒美なんじゃないかなって!
リエルさんとフィエルさんの魂で繋がってるみたいな絆も、ルイさんとアンジュさんの寄り添うような支え合いも、全てが、愛は形じゃなく想いなんだって静かに教えてくれます!
派手な事件も戦いもなく、ただ隣にいるだけのシーンなのに、そこに確かな幸せがあって、読んでいるこちらまで救われました!
正直、番外編なのにここまで心を満たしてくるなんて反則だと思います!
でも、おかげさまで読む前より少し優しい気持ちで日常を見られるようになりました。素敵すぎます、本当にありがとうございます✨️