13話 グランツ校長の話
"学校七不思議 トイレの鎌男"の件で学校の人気者になった俺たち。ムッシーは幸せそうだった。
「ふふふふふふふふふふふふふふふふ、ふっふっふっふっふっふ!ふっはっはっはっはっはっは!」
「ふ」をつかった笑い方のトリプルコンボ!
「ぼくのおかげむし!ぼくのおかげでかてたむし!!あーっはっはっはっは!」
と生徒にアピールしているムッシー。カチンときたがたしかに正論なのでいいかえせない。
そして学校集会があった日の休み時間。俺達六人がしゃべってたのに宝魚にしゃべりかけてきたやつがいた。超魚だ。
「あ!宝魚君!」
俺達には目もくれないで話し始めた。
「新高一年生最強決定戦の時はごめんね。やりすぎちゃった。」
「いや、大丈夫だよ、俺なんかより雷魚のほうが………………………」
「………………………あー、たしかにごめん」
いやテンション低っく!俺と宝魚のたいど違いすぎな!
「ところで宝魚君。放課後遊ばない?」
え?え?ナンパ?きも。
「うん、いいよ」
宝魚はOKした。まじか………………………
そして放課後、宝魚は超魚と一緒にちかくの公園にいった。
キィー、キィーとブランコに乗りながら二人は話していた。
「いやーすごいね、学校七不思議を解決しちゃうなんて!」
「い、いや、それほどでもないよ」
ホントはほとんどムッシーのおかげなのだが…黙っておこう。うん。
「それほどでもあるよ!それで、腹部に切傷があったんだって?大丈夫?」
「うん、大丈夫。ところでさ、なんでそんなフレンドリーなの???」
「先にやさしく接してきてくれたのは宝魚君じゃん!新一年生最強決定戦の準備室で がんばってね っていってくれたじゃん」
「そうだっけ?」
「ほんとにごめんね。俺バトルってなると性格変わっちゃうんだ」
そーすか。それ反応困るからやめてほしーす。
それから二人は沢山の愉快な話をした。
「今日は楽しかったよ。またね、宝魚君。」
「うん!俺も楽しかった。またね、超魚君」
そしてそれぞれの部屋に帰った。次の日………………………
「雷魚、小魚、宝魚、ノエル、晴魚。校長室にきてくれ」
という放送が鳴った。ムッシーも含めて六人が校長室にいった。グランツ校長は笑顔で言った。
「おぉ、きてくれたか。」
そしてムッシーをみていった
「ムッシーも来てくれたか。急に呼び出してすまんの。君たちにはなしたいことがあるのだ。」
はなしたいこと。たぶん学校七不思議についてだろう。おそらく鎌男を倒した君たちなら学校七不思議を解明してくれるだろう。それをたのみにきたのじゃ。という内容だろう。
「"学校七不思議 トイレの鎌男"を解明した君たちならすべての学校七不思議を解明してくれるだろう。もちろん私たちも協力する。ムッシーもいるし、きみたちならきっと解明してくれるはずじゃ!」
は?俺の予想はあっていた。途中までは…グランツ校長! ム ッ シ ー も い る し!?なんてことを言うのだ!そんなこといったら………………………
「あーっはっはっはっはっは!!!さすがグランツ校長。僕の強さが分かってるむし!この五人と違ってさすが校長といったところむし!」
「ふぉっふぉっふぉっふぉ!面白いいも虫じゃな」
ほぉーーーら!!!!!!こ の 五 人 と は 違 っ て って!いつも一言余計なんだから!突然グランツ校長の表情が真剣になっていった。
「では、学校七不思議のすべてのことを話そう。まず、すべての学校七不思議は二年前に始まった。ズべルが話した通り学校七不思議をつくった者がボスのようだ。そして二年前一気に活動を開始したのだろう。では一つずつ丁寧に話そう。
"図書館のポルターガイスト"学校の隣にある大きな図書館。二年前はたくさん人がいたのだ。だが図書館の椅子、机、本、本棚などが勝手に動き、生徒あたり、今まで重傷者が13人。それから図書館の出入りは禁止されている。今もたまに図書館からものすごい音が聞こえるのだ。
"夕方の巨大塔"これはほとんど解明されていない謎すぎる七不思議なのだ。分かっていることはまず夕方に図書館の隣に巨大塔が現れるという。そしてもう一つ時間は夕方。というの以外に塔を出現させる条件がある。それは一人であること。何人の生徒が検証したことがあるが必ず一人の時に出現するという。もちろん塔に入った者はいる。だが入った瞬間消えてしまうそうだ。ほんとに意味が分からない。
"合宿所の悲鳴"これは目撃者がかなり多い。真夜中にいきなり頭が破裂するほど大きな悲鳴が聞こえるそうだ。それほど大きな悲鳴なのに聞こえるのは合宿所の一階分だけだそうだ。つまり、一階にその悲鳴が聞こえても二階の生徒は全く聞こえなかったという。私たち教師はそれだけのことしかしらない。
"食料庫の謎の声"は朝はやくにしか目撃されていない。調理人によれば朝はやくに食料庫から謎の声が聞こえるそうだ。グゥァウ、アァグゥァと声が聞こえたそうだその声は世にも恐ろしい響きだったらしい。おそらく人間ではないといっていた。
"音楽室の絶望”これは時間に問わず不定期でおこる。目撃者はたったの14人。音楽室に入ればごくたまに音楽が聞こえるらしい。実際に聞こえるというか心の中に流れ込んでくる感覚らしい。数人で音楽室に入っても聞こえるのは一人だけらしい。その音楽の曲調だが…ものすごく暗いらしい。目撃者は聞いた瞬間涙がぶわって出てきて全身の力が抜け、とにかく絶望した。といっていた。これもそこそこ謎が多いのだ。
そして学校七不思議いちばんの問題事件"連続殺人事件"。目撃者…………いや死人は30人。不定期だ。場所も様々だ。それしか知らない。謎が多い。もっともなぞがおおい。私たち教師でも何もわからないのだ。以上だ。」
ノエルと晴魚は最後まで真剣に聞いていたが、男四人は完全にノックアウト。"食料庫の謎の声"らへんで情報量が多すぎて頭がパンク。しばらく時間をおいてグランツ校長は"音楽室の絶望"と"連続殺人事件"について再度話してくれた。
「君たちにぜひこれらを解決してほしいのだ。難しいだろう。断りたい気持ちはわかる。だが、君たちからは何かを感じるのだ。たのむ!」
「「「「「「………………………」」」」」」
しばらく黙っていた。だが覚悟を決めた。
「「「「「「はい!」」」」」」
理由は三つ。ムッシーがむかつくからほかの学校七不思議で活躍して見返してやりたいから。グランツ校長にこれまで頼まれたら断ったときの罪悪感が半端なさそうだから。これ以上死人を出させるわけにはいかないから。
「感謝する。私たち教師も全力で君たちをサポートしよう。まず君たちに解決してほしいものは"図書館のポルターガイスト"だ。一番謎が少ないからな。頼んだぞ。」
「まかせるむし!僕がいれば百人力むし!ほかのやつらはざこだからね☆」
む・か・つ・く。でも鎌男のときムッシーがいなかったら普通に死んでたから感謝するべきなんだろうけどね。ムッシー!俺たちもやれるってことを見せつけてやる!かかってこい!学校七不思議!
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