TS幼女がゴツイ父親とタダ飯を食う

分家の分家の主人公が本家の若君の許嫁を決めるパーティーで
煌びやかな令嬢たちが並ぶなかで
身分が低いのに本命を射止めてしまう、というシンデレラのような王道ストーリー

なのだがTS主人公なので実際に本編を読んでみると全く違った印象を受ける
作中に度々分家の序列を”わからされる”描写が挟まれるのだが
あらすじを読めばわかる通りの主人公なので
そのプレッシャーを跳ね返すどころか飄々と受け流して
本家の料理やサービスを満喫しようと企みはじめるのが面白い

主人公の能天気さは付き添えの父親が
そのゴツい体を本家のプレッシャーに負けて縮こまらせる姿が対比となってわかりやすい
その娘の姿を見て父親がリラックスするシーンもなかなか良かった

肝心の本命を射止めるシーンだが、
実際には本家の若君の好感度はまったく上がっておらず塩対応なのだが
なぜ主人公がその結末に至るかは是非本編を読んでみてほしい
前世の経験や、TSものの肝の一つである母性が発揮されていて素晴らしい