僕のライブ日誌
カラメル
ライブ当日
僕はライブにハマる前は音楽を少し聞いていた程度だった。
ある日ラジオから流れてきた大きい会場で行われるあるイベントの情報を耳にして「一回は行ってみようかな」と思い抽選に応募した。 そして当たった。
そこからがライブの沼の始まりだった。
初めてライブに行ったときの感動は凄まじく、聞いたことがある曲を生で聞いた時の、普段イヤホン越しやテレビ越しとは桁違いの良さに鳥肌が立った。
そこでライブの良さに気づいてしまい、ハマってしまった。
それから、2ヶ月間に1.2回行くようになった。
そして今日がそのライブ当日。
今日のライブの歌手は半年前に初めて聞き、初めて聞いた時の衝撃は今でも覚えている。
それからずっと通勤時や昼休憩時に聞くようになった。
行きたい歌手のライブが応募していると、すぐに応募してしまうので毎回1人で参戦している。
もちろん今日も1人参戦!
何回も行っていると慣れる、でも始まる前と終わった後は少し寂しい。
今回のライブは1万6000人が入る会場で、ライブのグッズを買うために開場時間から3時間ぐらい前に会場に着く。
(やっぱり人多いなあ、でもこのみんなが同じものにワクワクしてる感じ、この雰囲気が好き)
そして行列を30分ぐらいかけて並びいつも記念として買っているタオルを無事買った。
(良かったー!売り切れる前に買えて)
グッズを無事買って時間が空き、すごい混んでいるコンビニに行きいつも買っているジュースとキャンディを買った。
ライブ中のキャンディやグミはほんとに小腹に良くていつも買っている。
3人や2人で行っている人を見ると少し羨ましくもあり、寂しくなる。
そしてついに開場時間になり、みんながこぞって会場の入り口に向かっていく。そしていつもすごい行列になっている。
僕はスタンド席の入り口の行列に並ぶ。
そしてついに、会場の入り口に着いた! 大勢の人が写真を撮っているなか、僕はすぐに会場に入った。
ワクワクドキドキが渦巻いてる会場に入り自分の席を探し見つけて座った。
(このみんなの話が聞こえたり、ステージに入った瞬間のパァーって圧倒される景色はほんとにいい! 正直この時間が1番ワクワクする!)
しかし不満があるとしたら、ぼっち参戦だから始まるまでが暇で、少し暗闇の中にみんなが自分の席を探してるのを眺めて始まるのを待っている。
暗くなって始まった瞬間の「わぁー!」の歓声と拍手の音が現地でしか味わえない体験でほんとに良い!
(うわー、ついに始まる!)
そしてライブが始まった。
俺は椅子から立ち上がり、歌と演奏が始まった。
(ついに始まった最高の時間が!)
歌や楽器の演奏に包まれる中、盛り上がる曲が来るとみんなで一緒に手拍子やリズムに合わせて手を上げて振ったり、一緒に歌ったりするのが一体感を感じれて、嬉しくなる。
そしてバラードのゆったりした曲は、じっとりと心に染み渡るのを感じる。
何より普段からよく聞いていてお気に入りの曲が歌い始めた時の、鳥肌と(うわー!きたー!)ってなり、テンションがぶち上がる!
なんで普段聞いてる歌が始まるとうわー!って鳥肌が立って嬉しくなるんだろう。
そして終盤になり、アンコールの歓声が上がりアンコールが始まった。
たまにあるアンコールで2.3曲歌ってくれた時は純粋に嬉しくなる。
歌手が終わりの挨拶をした。「来てくださってありがとうございました!」と会場中に響いた。
(いや、こちらこそありがとうございます!)
そして挨拶を終え歌手が舞台から去った。
終わった直後の何とも言えない寂しさと感想を言い合えない寂しさに襲われる。
そして会場内が明るくなり、みんなが出入り口に殺到した。
なんとか揉みくちゃにされながらもついに会場から出た。
でも会場から出た後の、近くにいる人の感想を聞いて心の中で共感するのが一人参戦の好きなところ。
あと一人参戦で好きなところは、誰にも気を遣わず邪魔されずに、演奏に集中しじっくりと世界観に浸れる所。
帰りながら(やっぱりライブはいいなー! あの会場内の雰囲気の中、演奏と歌声迫力で体の芯と心まで震えるのがライブでしか味わえない!)
それから家に帰り、寝る時と次の朝に起きた時にも(ライブ良かったなー!)って余韻が残った。
これだからライブはチケットが高くても辞められない。
(了)
僕のライブ日誌 カラメル @meru0812
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