ブラック企業での過労とパワハラ、唯一の肉親との死別、冷淡な世界。
なんの特別でもない独りの人間『冬月澄玲』が心を折るのには、あまりに十分な絶望の底。
それでもせめて、社会人として。
自分の始末は自分で付けようとする彼女を労るかのように、目映い煌めきが澄玲を包んだ。
光の中で再会した父に導かれるまま、澄玲は涙と共に光の中をひた走る。
沈む意識が光の中から醒めた時、そこは見知らぬ異世界だった。
ここが何処なのか、何が起こったのかわからない澄玲。
困惑の中で怯える彼女の前に、一人の麗女が手を差し伸べた。
「私はアレクシア・ミア・ノルスタシア。あなたにずっと会いたかった」
絶望の淵から異世界にやって来たスミレは、王女アレクシアを始めとした多くの人の助けを得て、徐々にその心を癒してゆく。
繊細な心理描写と心温まるストーリーが胸を掴んで離さない、とっても優しい異世界転移物語!
溢れんばかりの光の作品、オススメです!