第7話 最高齢、復活、夫婦

 スノーシュー女王国の北上、ラーク王国の内海北側統一、このセシンは買ったとある秘宝に内海北側統一の妨げを防ぐ、東西この先に山脈を生み出し、スノーシュー女王国、ラーク王国の独壇場に変えた。

 侵攻するラーク王国の毎回、先鋒軍と直轄銃兵隊は変わらない精鋭、魔獣ダイヤウルフを随伴する為に敵兵達は恐れた。

 ラーク王国の内海北側統一が完成した翌年度、ハルカに縁談、タミルの妹と婚姻の事、だが先鋒軍の機密は死守した。

 

 地下世界の戦乱期を過ごす中、タミルの命に、セルム王国に渡る。


 「また二人で旅!」


 「王命で援軍、内海南側のセルム王国は国王が崩御、王族内は国王の椅子に揉め、広大なセルム王国は分裂の危機なんだ」

 

 「部下もいないし」

 

 「先鋒軍はハルカに任す、こっちはお使いだ」


 セシン共和国元国主セシン将軍と呼ばれた様々、ジャガイモのセルム王国が分裂したら、ラーク王国のキッシュが危機、また農業大国のセルム王国が分裂したら、内海周辺の食糧が不足する。

 

 セルム王国のセシンの知り合い、所謂の魔法使い、冒険者カンパニーから派遣された案内人を兼ねる。

 

 「で?」


 「王命とは言え、セシン共和国元初代国主が夫人とのんきに旅をしたら、暗殺者の嵐だ」

 

 「まあ、先鋒軍はハルカに任したし、ラーク王国とスノーシュー女王国は安泰、すると一大食料生産国のセルムだわな」


 「そうなる、冒険者カンパニーもセルムの安泰は条件の一つ、セルム王国は内海南側最大の食糧生産国、特に名産品のジャガイモは常に味方」


 「だよな。冒険者カンパニー支店もセルム王国のジャガイモだわな」


 「冒険者カンパニー支店の主食はジャガイモだ。セシン共和国元初代国主セシン将軍が考案したポテトフライ、爆発的な売り上げを記録、冒険者達も食べるな」

 

 「あまり食べ過ぎるなよ。太るからさ」


 「それは断る、セルム王国内は国王の死去を含め、第一王子派、第二王子派、第一王女派、第二王女派、王妃が推す第三王子派、宰相が推す第三王女派、セルム貴族共和国派、セルム民主党、セルム義勇軍、この乱立だ」


 「多すぎないか、9個もあんのか」

 

 「セシン共和国の今の国主はセルム王国の内乱を避けたい、様々な国からセルムの安泰を頼まれてる」

  

 「すると買収か」


 大人な交渉、セルム内に金を積み、セルム内乱を避けたいと根回し、この活動とセルムの椅子を巡る争いは、王妃が食あたりに倒れ、運悪く階段から転落、下にいた宰相を下敷きに気絶、宰相はそのまま死亡、運悪く第一王子、第一王女が生水に当たり、1日で第二王子派、第二王女派、セルム貴族共和国派、セルム民主党、セルム義勇軍に減った。

 続くかと言えば、セルムの第二王子が落馬に死亡、運良く生き残った第二王女が即位を決める。

 買収工作は成功、またセシンは即位した女王に献上した大金。


 「セシン共和国元国主セシン将軍、何故に貴方がここにいる」


 「タミル国王陛下から王命にセルムのジャガイモを死守せよと」


 「なるほど、月にキッシュを10枚はたべるジャガイモ好きなラーク王国だった」


 「また内海周辺の国々はセルムのジャガイモに維持されてます。セルムのジャガイモを守りたいと言う」


 農業大国のセルム王国、この国民もまさかの女王の即位、ジャガイモを死守する様々な勢力の都合が集まる。

 

 「この金で、ジャガイモを買いたい」

 

 「なるほど。ラーク王国は工業大国、スノーシュー女王国は大国になってまもない、東西山脈に挟まれた陸の要塞、セルムのジャガイモが米以上に売れるのは、いいのか、悪いのか」

 

 内海周辺の国々は農業大国があまりない、また海産物の様々も日持ちしない、セルムのジャガイモを買って帰国。

 この大量のジャガイモは鉄道経由にスノーシュー女王国にも供給、様々に食の中心となる。

 銃兵の傭兵も順調で、戦乱期にセシン共和国に訪れた銃兵も多い、またセシンは口径を統一したい思惑があり、この争いは他の工業大国も張り合い、セシンの口径を統一はラーク王国、セルム王国、スノーシュー女王国、セシン共和国、地下世界の40%を占めた。

 魔獣、蛮族等も討伐する様々、セシンは先鋒軍をハルカに任せ、領地に引退。

 

 「農場だな」


 領地に大規模な農場を建設、この生産量に目を付けた様々な貴族が買いに来る。

 また農場は儲かると知られ、工業から農場に移す下級貴族も多い。

 

 「旦那さん、山脈の事で、タミル国王がおよびよ」

 

 「わかった」


 この鉄道経由に王都、また王都鉄道経由に王城。


 「早いなセシン男爵」

 

 「農場経営が上手く行っており、鉄道が勝手に」


 「だが、山脈の事で、鉱物資源の争いだ。先住民以下は抵抗力、また蛮族等も多い、内海北側東西山脈をラーク王国側が半分と主張したが、返答は渋い内容」

 

 返答は半分の理由を聞く隣国側、山脈は渡さないと言った主張もあり、今年で80歳の宰相は少しだけやつれた。


 「なら、山脈を売りましょう」


 「売る?」


 「山脈を売って、金に資源を買いましょう」


 この提案で、隣国側は飲む形、戦乱期の中で、セシン共和国元国主セシン将軍は知られ、セシン共和国は繁栄、またラーク王国の銃兵達が伝えた技術も多く、この戦乱期にラーク王国、スノーシュー女王国、セシン共和国は手を結ぶ。

 セルム王国は女王が束ね、失脚した王妃、王子、王女は貴族側に入った。

 セルム王国、ラーク王国の似たり寄ったり、旧アミト王国の似たり寄ったり、即位の前のひと悶着、また崩御の理由が食あたり等。

 

 「セルム王国の先代はやはり生水に当たりでしょうか?」

 

 「正確には煮沸消毒した白湯だったらしい、だが先代のセルム王は無類な甘党、夜間にアイスクリームを2箱」


 「それは食べ過ぎです」


 「菌が混ざっていたらしい、正確にはスプーンが使用済みで、洗う前だったらしい」


 「で当たったと?」


 頷くタミル、また姉さん女房のユミトリテヲはラーク王国、セルム王国の食い意地の点がそっくりと言った。


 また地下世界の30%を占めるやわらかい光、やわらかい影。

 セシンの24歳の秋、農場は収穫祭、またユミトリテヲはセシンと種が違い、子を作れない事が悩み事、地下世界から様々にあるも、悪魔達は契約終了後はフリーランスになる、このラーク王国の鉄道、また大規模な農場経営、他に天然資源に恵まれた。

 

 「山脈に鉱物資源がない?」

 

 「はい」


 「そんな馬鹿な」


 山師等が調べたもない、辛うじて石材が手に入る位。

 セシン共和国は山脈をラーク王国に転売、ラーク王国の宰相は石材位の山脈に困り、セシンを呼ぶ。


 「セシン共和国から、山脈の売却が提案された」


 「買って、鉄道ですね」


 「そうなるか」


 ラーク王国の火縄銃好き、列車砲好き、この為に技術者が育つ。

 山脈は鉄道用に買い、ラーク王国からセシン共和国に渡る鉄道が計画された。

 

 セシンは後に東の山脈を買い取り、セシン山脈と命名、寿命は長命な110歳に他界、ユミトリテヲとは最後まで連れ添った。

 フリーランスになったユミトリテヲは悲しみ、夫の復活を計画、このラーク王国の秘宝を買い取り、なんとか夫を復活させたのが死去から50年後。


 「はて?」


 「セシン!」


 「ユミトリテヲ?」


 「あーよかった。一度は死んだのよ?」


 「あー、ユミトリテヲが復活させたか」


 若い20歳のセシン、また20歳から老化しないユミトリテヲ、この領地の様々に面会。


 「そうなると、先鋒軍はどうします?」

 

 「あー、鍛え直さないとな」


 セシンが一から再教育、陸軍、水軍、空軍を兼ねた先鋒軍が成立。

 セシンは先鋒軍名誉将軍に命じられ、教育が終わると帰宅。

 領地の農場経営は成功し、ラーク王国最大級の農場を営む。

 悪魔達はフリーランスも多く、ラーク王国、セシン共和国に暮らす。

 使い魔の指輪はマジックアイテムの知名度一位、セシンはセシン共和国、セシン山脈、セシン先鋒軍、この為に歴史上の英雄に数えられた。


 また悪い子、悪い娘、悪い大人がいないと息が詰まるという逸話を残し、英雄ではあったが、時代の変わり者、またユミトリテヲと長命だった為に歴史上に最高齢に他界した英雄。

 愛用の2丁拳銃、ライフルを装備、ガンベルト、タクティカルベスト、手榴弾を携帯した徒歩の旅に出る。


 「セシン様、110歳ですよ?」


 「他界した期間内の50年を足した160歳だ、まだ若い」

 

 高齢者のセシン、この体力勝負の冒険者カンパニー支店に再登録、ユミトリテヲと冒険に出る。

 

 「セシン様、再登録は完了しましたが、幾らなんでも160年前の2丁拳銃、ライフルでは無理です。最低限にテストを」


 人間ては最高齢、悪魔達、魔神達も詳しい変わり者のセシン、またユミトリテヲ以外の女性と暮らさなかったので、子はいないが、夫婦関係は良好だったと言う。

 この天空の城から天使が降臨。

 

 「セシン共和国、セシン山脈、セシン先鋒軍、ラーク王国、スノーシュー女王国、セルム王国を築いた変わり者、また地下世界に種子を撒く気か?」


 「今回は大冒険するじゃよ!」


 「変わった人間だ。そんなに働きたいか?」


 「うるさいの、私は冒険者が好きなんじゃ!」

 

 天使は一考、またセシンは変わり者の一位、また悪魔達、魔神達の橋頭堡、また魔神王を召喚できる唯一の召喚士。

 

 「なら、白の契約を教えよう」


 「本当か?」


 「天使が嘘を付く理由がない」

 

 「習う」


 白の契約、セシンはピクシー、ヴァルキリー、フレイヤと契約、この回復魔法を操るピクシーを随伴した。

 天使は一考、セシン共和国首都圏に向かい、この監視を始める。

 またセシンの復活に、光の神々、闇の神々が地下世界のセシンにもの申すと神託。

 総本山を回り、妻は子を作れないと聞いて回る。

 セシンの力、またガイドブックの力、この為に神々より制限を受ける。

 セシン先鋒軍は変わらない精鋭、この為に太平の世になった時代、セシンとユミトリテヲの旅は続く。

 セシンは墓参りも兼ねた旅、またユミトリテヲの友人達と再会、この復活ができた報せに、この復活の秘宝を巡る争いが始まる。

 

 「最終的に神々より制限を受けるも、禁止ではないし、まあマシかな」


 「天使から習った白の契約、ピクシーなの?」


 「回復魔法が使えるから」


 「怪我しないし」

 

 「そうだけど、うーん」


 黒の契約、幽体に切り替える、この旅と狩りに2丁拳銃に射殺を極め、ライフルに狙撃を極め、また冒険者カンパニー支店の支店長がせめてセミオートを義務化、しぶしぶにセミオートの拳銃を買う。

 火薬式は火打ち石式銃が普及した時代、狩猟用に好まれた。

 セシンが2丁拳銃のリボルバーしか使わないから、セミオートの拳銃使い達がリボルバーに指摘。

 

 「使い慣れた銃が一番じゃよ」

 

 「リボルバーって6発でしょう、セミオートなら20発は」


 「代わりに詰まったら?」


 セミオートの拳銃使い達は返答に困る、確実性のリボルバーが高齢者に好まれた。

 

 「リボルバーライフルってあるかの?」

 

 「セミオートライフルなら」


 セミオートライフル、マガジンに20発、この半自動式の為に歴史上にもっとも大きい変動を与えた。

 セミオートライフルのラーク王国製、年式はマイナーチェンジの仕組み、狩った毎回。


 「魅了は4割か」

 

 「成長力が減ったわね」


 「魅了ってかかると楽だが、成功率がな」


 ユミトリテヲとしては、魅了を教えた悔い、この様々な悪魔達が悔いに思う魅了。

 ユミトリテヲは下級サキュバスだが、セシンと友人関係の女性召喚士は下級インキュバスが使い魔だった。

 

 


 

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