飯と笑いが繋いでいく縁
- ★★★ Excellent!!!
あまりにも愚かだが純粋である男が、荒んだ世界の心を解きほぐしていくSF作品です。
主人公は我慢を知らない下働き。
ある日、空腹に負けて口にしてしまったのは、不死の効能を持つ仙薬でした。
その薬は、始皇帝の永遠を保つために用意されたもの。富も後ろ盾も無い主人公に待っているのは、凄惨な未来であるはずでした。
しかし、始皇帝は主人公を許します。
それどころか退屈を紛らわせる道化として、側付きになることを認めました。
そして時は流れ、始皇帝はこの世を去ります。
国が終わり、戦が起こり、それでも主人公だけは変わらぬまま。
彼は残された意味を求め、そして人々の心に笑いという純真を届けようと思いました。
世界を旅する男の道のりには、どんな結末が待っているのか。
ぜひ読んでみてください。