飯と笑いが繋いでいく縁

あまりにも愚かだが純粋である男が、荒んだ世界の心を解きほぐしていくSF作品です。

主人公は我慢を知らない下働き。

ある日、空腹に負けて口にしてしまったのは、不死の効能を持つ仙薬でした。

その薬は、始皇帝の永遠を保つために用意されたもの。富も後ろ盾も無い主人公に待っているのは、凄惨な未来であるはずでした。

しかし、始皇帝は主人公を許します。

それどころか退屈を紛らわせる道化として、側付きになることを認めました。

そして時は流れ、始皇帝はこの世を去ります。

国が終わり、戦が起こり、それでも主人公だけは変わらぬまま。

彼は残された意味を求め、そして人々の心に笑いという純真を届けようと思いました。

世界を旅する男の道のりには、どんな結末が待っているのか。

ぜひ読んでみてください。

このレビューの作品

永遠の馬鹿

その他のおすすめレビュー

村本 凪さんの他のおすすめレビュー487