ナナリ文書全内容解析及び七理様関連事項整理報告

●●市役所市民生活課

発見

【案件名】高坂団地付近の古書店で発見された謎の書物について

【日時】平成6年12月20日(火)

【記録担当】長沼拓也(市民生活課)

【概要】

高坂団地近隣の古書店にて、地域に伝わるとされる謎の書物が見つかったため、内容の調査および関連調査を実施した。

【詳細記録】

12月19日、市内の古書店「桜井文庫」にて、古びた和綴じの書物が発見された。書物は表紙に「七理」と読める文字があり。中身は複数の手書き文章と不明瞭な図解で構成されている。内容は虫食いやカビにより大部分が判読不能だが「七□□理」や「禁忌」など判読可能な個所もある。

書物の年代は不明であるが、和紙の劣化具合やインクの状態から推測すると、少なくとも明治時代以前に書かれた可能性がある。

古書店店主は、この書物は過去に数回のみ持ち込まれた例があり、地域の古老もその存在を知っているが、内容に関してはほとんど語られていないという。

【所見】

【記録番号】第29号の落書きであった『ナナリ』と関係している可能性があり、現在●●市で発生している怪異の影響元であることが考えられる。

【備考】

書物は現在専門機関に預け、詳細分析を依頼中。地域住民への説明は慎重に行う方針。今後の調査に重要な資料となる可能性あり。

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