第6話 凛々子の行方
「中学生くらいの女の子? 何人か見たけど?」
近くに座っていた長い髪の女性が答えてくれた。目に光はなく表情も暗い。
化粧っ気はないけど、きれいな顔立ちの若い女性だった。
「ええと、確か
今朝部屋を出るときに見た、凛々子の格好を伝えてみた。
「それって、港中学の体操着かな? それなら一人見たわよ。肩にかかるくらいの髪型の子だったけど。流石に幼いと見たのか、此処につれて来られなかったのは幸いだったわね」
さすがに幼いという言葉の意味がなんとなくわかって陰鬱な気持ちになった。
ここに閉じ込められている女性達の境遇が、はっきりしてしまったからだ。
「それで、その子は今どこにいるかわかりませんか?」
この女性たちを助けたい気持ちをぐっと抑え、まずはそう尋ねてみる。
「わからないな。でも、彼女の親が公務員だって聞いたときに、男の顔色が変わったような気がしたかな」
そうだったのか。さっき得た男の知識と照らし合わせると、腑に落ちる。
敵は公務員を探していた。凛々子の父親がそれに該当したってことか。
「皆さん、此処を脱出しましょう」
僕は凛々子のことをいったん脇に置き、この部屋に捕らわれた女性たちを助ける決意をした。
「でも、どうやって脱出するっていうの? 私達の力では無理でしょ」
後ろで話を聞いていた別の女性が近寄ってきてそう言った。
「大丈夫です。僕は催眠術の達人で、男の判断力を狂わせる能力があるんです。だから、その隙に逃げることができますよ」
僕の言葉に、周りで少し笑顔が湧いたけど、ほとんどの女性はまだ懐疑的な顔だ。
その時、部屋の外からかすかに足音が聞こえてきた。犬の聴力のおかげで、それが二人の男の足音だというのもわかった。
この部屋に向かってきている。
「二人の男がもうすぐ入ってきます。その男たちを混乱させるので、その後脱出しますよ」
彼女らに、心の準備をするように僕はそう言った。
「ええと、一応言っておきますけど、敵の男と変なことしますけど驚かないでくださいね」
やはりこれも言っておかないといけないかな、と付け加えた。
鉄のドアがガチャリと音を立てて、屈強な兵士が二人入ってきた。
鋭い目で部屋の中の女たちを見渡す。お前とお前、こっちに来いといって二人を指さした。
「ほら、こっち見て」
僕は二人の兵士にお尻を向けてローブをめくり上げる。魅了の術にかかった二人の男は、僕のお尻目指して這い寄ってきた。
一人が僕のお尻に抱きつくと、後ろの男がその男を殴り倒して変わりに僕のお尻にキスをしてきた。
「だれか、部屋のドアを締めて。そして、この男はいいから倒れた男の装備を取り上げて、何かで縛ってください」
女性たちが何人かで僕の指示通りに動き始める。
そうしている間に、僕はもう一人の男のいきり立ったペニスで犯され始める。
「え、何してるの」
最初に話した女性が僕の横に回ってきた。
男の亀頭が僕の中にずっぷりと入ってくる。
う、うん。あ。
つい快感の声を上げてしまった。
「いやだ。変態。あ、君、女じゃなくて男の子だったのね」
その女性がいうと、他の女たちも近くに来て見始める。
「うわ。お尻の穴に入ってる。すごいわね、きもちいいの?」
しゃがんでその部分に目を凝らしている。
「あんまり見ないでくださいよ。この男の精液が必要なんですから……」
説明しても理解できないだろうけど、羞恥心を紛らすために思わずそう言ってしまう。
大勢の女性に見守られながらのアナルセックスシーン。
以前、ソラリムのアマゾネスの砦でこういう事あったなと、ふんわりと思い出してしまった。
ソラリムの世界とサヨナラしてまだ一ヶ月ほどなのに、随分過去のことみたいに思えてしまった。
なるべく急いでこの男とのアナルセックスを終わらせないといけない。
敵の仲間がいつやってくるかもしれないのだから。
五回の射精に導くために、僕はお尻に力を入れ男の肉棒をしごくようにする。
でもそうすると、こちらの快感もぐんと強くなるから、大勢の若い女性の前で快感にあえぐ羞恥をさらしてしまう。
恥ずかしいけど気持ちいい、なのか、恥ずかしいから気持ちいいなのか、だんだんわからなくなってきた。
ビクンと男の腰が痙攣するように動いて、一度目の射精が僕の中に放たれた。
「あ、今この男射精したわね。え、まだ終わらないの?」
僕の横の女性が呆れたように呟いた。
「すごいわね。休み無しの連続だね。何回くらいするのかしら」
別の女性も面白そうにそう言った。
「もう少し待ってください、五回で終わりますから」
とりあえずそう説明して、僕は男の快感を高めるための動きを強くした。
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