希望転生
@Guzz
第1話 男の行方
‥ここはどこだ?
さっきまで薄暗い路地にいたはず‥
目の前には自然豊かな風景が広がっていた。
そよ風になびく花、楽しそうに駆け回る小動物達
そして、バカでかい真っ赤なドラゴン。
ん?いや、まてよ
まてまてまてまてしぬしぬしぬ‼️
今まで見たことないくらい早く走ったよ
多分世界記録はゆうに超えてた。多分。きっと。
時は1時間前に遡る。
俺。田中。29歳。アラサー。
職業はサラリーマンやってるんだよ。一応ね
毎日上司に怒鳴られてばっかの人生。
はーあ、俺どこで間違えたん?
やめてーこんな人生
でも!こんな俺にも楽しみがある!
それはー?
Twitter‼️
あ、今はXだっけか?
まあそんなことはどうでもいいんだ。
なんと俺は!フォロワー300人もいる、超強強アカウントの持ち主なのだ‼️
さて、毎日の日課のツイートしなきゃな
今日も今日とて上司に怒鳴られまくったけど
持ち前の足の速さで逃げ切ってやったwwww
あー死にたい。
っと
俺の気持ちを少しでも多くの人に見てもらえれば、1人じゃない気がするんだ。
ピコン
ん?あ、フォロワーのダークネスさんか
さっすが反応早いな‼️
どれどれ?返信が来てるな
Tさん、そんなに死にたいならやり直そうよ。
右を見てごらん。
ん?何この返信。こわ。
恐る恐る右を見る。
なんだよ、薄暗い路地じゃん
‥いやちょっとまて、なんか奥が光ってるぞ
近づいてみると、それはドアだった。
なにこれ、ドアがギンギラギンに光っとるやん。
ダークネスさんが言ってたのはこれか?
やり直す。か
まあどうせ生きててもTwitterでフォロワー増やすだけだし!入ってみよ
人生は冒険や‼️
‥はい。そして今に至ります。
いや、あのさ。やり直したいとは思ったよ?
でもまさか気づいたら草原にいてさ
そんでドラゴンに追いかけ回されるって何よ
上司がドラゴンに変わっただけじゃん
俺はどこに行っても追いかけ回されんのかよ
まあとりあえずわかったことがある。
俺、冗談抜きで足速い。
しかもなんか視界の中にステータスが表示されてんのよ。
___________________
タ・ナカ Lv.1
攻撃 -10
防御 0
素早さ 50
異能 G
——————————
うん。気になることはいろいろある
攻撃がマイナスってなんなん?
みじんこの方がマシやろこれは
違うそれはあとでいい
素早さがめちゃ高えな、だから足速いのか
それに、【異能】‥?
名前から予想するに‥
んーなんだろう、わからないな
異能のおかげで足が速くなってると思うんだが
見ての通り、いやみんなには見えないか
自分の体を見た感じ、ただの男なんだよ
ただ若返ったか?あと背も小さいな
大体165センチメートルくらいかな
まあいいか、ドラゴンからも逃げきれたしな
とりま人探してこの世界のことを聞くか‼️
‥ってか、俺の名前ダサすぎるだろうが‼︎‼︎
そんなこんなで始まった希望を持っての異世界生活。
右も左も分からないまま進み始めた俺だが
この先どうなることやら
とりあえずゲームみたいにパーティでも組めるといいな
‥?なんか向こうに人影が‥
近づいてみよう
希望転生 @Guzz
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。希望転生の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます