第5話 クバヨランの村② C₁₂H₂₂O₁₁

● 第5話 クバヨランの村② C₁₂H₂₂O₁₁


ほどなくしてクバヨランの村に到着した一行。元の世界には戻れない現実を受け入れ、今後のことについて真剣に考えなければいけない状況に直面する。

まずはエフィアの雇い主である牧場主ロッジのところへ向かい、これまでの経緯を詳しく説明することになった。

異世界での新たな生活の第一歩が、ここクバヨランの村で始まろうとしている。


牧場主ロッジとの出会い


牧場主ロッジ:「わかりました、エフィアを助けていただいてありがとうございます。本当にエフィアには大変感謝しているんですよ」


牧場主ロッジ:「わたしたち夫婦も高齢になってしまい、とてもモンスターなどに対策ができないんです。エフィアがいてくれて本当に助かっています」


efia:「皆さん、しばらくわたしの離れに滞在してはいかがでしょうか?」


efia:「これからのこの世界での生活のことも考えないといけないでしょうし...」


YUKI:「ありがとう、そうさせてもらうわ。ただしお世話になるだけじゃ申し訳ないので、なにか牧場のお手伝いをしばらくさせてもらうわ」


KENZO:「おう、体力は有り余ってるのでなんでもさせてもらう!力仕事は任せてくれ!」


牧場主ロッジ:「ありがとうございます!力仕事はとくに助かります。でも今日はゆっくり休んでください」


荷物の整理や食事を済ませ、一行は当面の生活について話し合った。ロッジ牧場で過ごすことになりそうだ。

ロッジ牧場は老夫婦で営まれており、牛のミルクやチーズを近くの村人に売るくらいで細々と家業を続けているようだ。

明日以降の段取りが決まった。KENZOは牛小屋の清掃、町への牛乳・チーズの運搬・販売、宿屋や食堂への営業活動を担当する。

ユキは、牛糞の有効活用方法について科学的な視点から検討することとなった。


明日からの役割分担


KENZO:「なんか、仕事量めちゃくちゃ多くないか?しかも町まで行くって、遠くないのか?安全なのか?」


efia:「街道は整備されているし、騎馬兵が定期的に見回りをしているのでモンスターはでないから安心よ。歩いても2時間くらいの距離よ」


YUKI:「わたしはここの牛を詳しく調べたり、牛糞の有効活用法を科学的に検討してみたいと思うの」


efia:「わたしはいつも通り結界を張って、あとはのんびりさせてもらうわ。本を読んだり昼寝したり...」


KENZO:「まぁ体力つくし、お世話になるんだ。全力でやらせてもらう!明日に備えてもう寝させてもらう!」


efia:「あ、あの~申し訳ないんですが、ベッドのことなんですが...KENZOさんは外にふかふかの乾燥藁が大量にあるので...」


KENZO:「藁って...やっぱ外か..ええい思いっきりふかふかにしてやる!」


YUKI:「暖かさでは、そちらの方が暖かいかもよ?」


◆ knowledge of マメ◆


牛乳の基本成分と栄養価について理解しよう。

牛乳の主要成分:

• 乳糖(ラクトース):C₁₂H₂₂O₁₁ - 牛乳の甘味の素となる二糖類

• カゼイン:Ca₃(PO₄)₂ + タンパク質複合体 - 牛乳タンパク質の約80%

• 乳脂肪:主にトリグリセリド C₃H₅(OCOR)₃ - エネルギー源となる脂質

• リン酸カルシウム:Ca₃(PO₄)₂ - 骨や歯の形成に重要

牛乳摂取のメリット:

• 骨密度上がる!筋肉増える!エネルギー!免疫力向上!


この世界でも牛乳は重要な食糧源のようだ、大事な動物たちを魔物から守ろう!

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