第9話「深相」

 二人は教室を出ると、まずは、置いたままになっていた比呂の荷物を取りに、写真部の部室へ行った。その後は、校門を出ていつもの曲がりくねった坂を下り、北鎌倉駅から電車を乗り継いで、「妙善寺」駅へ向かうことにした。そこが、問題の「御魂神社」から最寄りの駅なのだ。

 二人を乗せた二両編成の電車は、夜の鎌倉を走り続け、やがて「妙善寺」駅に到着した。

 車両から降りた客は、比呂たちを含めて5、6名に過ぎなかった。「妙善寺」は、アジサイが咲く観光客でにぎわうシーズン以外は、沿線でも最も利用客が少ない駅の一つなのだ。

 ICカードをかざして無人の改札を出ると、二人は駅前の地図を確認した。

 パソコンの表示とは違い、北が上にはなっていないが、比呂が昨日見た通りの地図だ。踏切までは二百メートルほどの距離があるようだった。

 民家の窓明かりが申し訳ばかりに点る狭い路地を、何回か曲がりながら西へ進んでいった。駅前にも関わらず、とても森閑とした町だ。途中、飲食店の類は全くなく、他の通行人には一度も会わなかった。

 やがて、前方に小さな十字路が現れた。角には標識が立てかけており、「御魂神社」という名の上に、矢印が書かれてあった。

「あれだね……」

 間もなく十字路に到達し、比呂は矢印が示す右側へ顔を向けた。

 はたして、濃密な闇が沈殿する道の奥に、踏切が佇んでいた。

 一旦足を止め、そこからの風景をつぶさに観察した。

 ストリートビューで踏み切りに最も接近できるポイントに、正しく比呂は立っているのだった。つまり、昨晩比呂が見たそのままの風景が、眼前に存在していた。

「佳子に見えていたのは、あれ?」

 比呂は、前方を見据えたまま、背後に立っている佳子に尋ねた。

「似てる……ていうか、全く同じかも……」

 問題の踏切、そしてその奥にある鳥居が、力無い町の灯をまとい、おぼろに浮かび上がっている。

 比呂は、ためらいがちに前方へと歩みを進めて行った。すぐ後ろから、佳子が追随する足音も耳に入ってくる。徐々に踏切が接近するにつれて、彼が脳内で垣間見た風景にますます似通ってくる。遠くから映した写真を拡大した画像と、近くから肉眼で見た風景では、当然だが全体の遠近感が変わって来るのだ。

 二人は踏切の手前まで到達すると、再び立ち止まった。

 周辺の風景を一通り見回した後、比呂は佳子に尋ねた。

「何か感じる?」

「判らない……私、自分では霊感なんて無いと思ってるし……」

 眼前を横切る単線の線路上には、人影はもちろん、ごみ一つ存在していなかった。

 それが当然なのだ。

 ならば、昨晩見たあの光景……線路に横たわっていた人影は一体……

「佳子は『最終章』の中に登場するシーンに、ここが使われているんじゃないかって言ってたよね」

「うん……でも、別に根拠があるわけじゃないけど……」

 比呂は、「踏切とその奥にある神社」という風景に、奇異な印象を抱いた。鳥居からその外に続く道、すなわち参道とは、神々の通り道であるとされている。本来は、このように線路で横断されるべき物では無いだろう。もちろん、その線路は後から引かれた物ではあろうが……

 ふと、思い立った。そういった点からも、この場所はいわゆる「心霊スポット」として一部で有名になっているのではないかと。比呂はポケットに手を突っ込み、スマホを取り出した。こういう時に電話をかける相手は一人しかいない。

 何回かの着信音の後で、一平太が電話を取った。

「ああ、ペータ。聞きたいことがあるんだけど」

「おお、何だよ。突然」

 電話口の向こうから、小さく音楽が聞こえてくる。一平太は、既に友人と共に比呂の部屋に入っていて、ファイルの復旧作業をしているのだろう。

「ちょっと聞きたいんだけど、ペータが湘二の生徒から聞いた『ヒムロサナ』の都市伝説の中に、神社に関するエピソードって無かった?」

「ん? 変な事聞くな。神社についての物は無かったな。幾つもバリエーションはあるんだけど、全部舞台は学校だったな~」

「う~ん。じゃあ、それとは関係なく、鎌倉の心霊スポットに、踏切が鳥居の正面にある神社って聞いたことある?」

「え? そもそも神社は無いな。鎌倉で心霊スポットっていうと、腹切りやぐらとか、地下牢とか、トンネルなんだよ。そんな神社があるのか? だから、何でそんな事聞くんだよ」

 比呂は、このままでは会話が長くなりそうだと察した。要件は済んだので、ここは強引に電話を切り上げることにした。

「いや……何でも無い。とりあえず、電話切るよ」

 スマホをしまったのとほぼ同時に、カンカンカン……と電車の接近を告げる音が鳴り始めた。ぐずぐずしていると、遮断器が降りて、いつまでも無駄に待たされる羽目になってしまう。

「渡ろうか」

「うん」

 二人は、速足で踏切を渡って行った。この路線は、幅の狭い単線なので、あっという間に向こう側に達してしまった。そこからは他に別れる道も無く、一直線に鳥居に向かっている。すなわち、線路を渡った先は、既に「御魂神社」の境内になっているのだ。

 二人が鳥居をくぐり、境内の奥に進んでいくと、街灯の明かりも木々に遮られてしまい、ますます暗くなっていった。

 間もなく、背後でゴトゴトと電車が走る音が近づいてきた。それが通り過ぎて行くと、境内は再び息が詰まるような静寂に包まれた。

 実際に来てみると、「御魂神社」は想像以上に小さな神社だったが、一応小さな社務所が鳥居の直後に建てられていた。時間帯的に、当然社務所は閉まっていたが、お守りや絵馬の類も昼間なら売られているのだろう。比呂は境内の中心まで進むと、一旦足を止めて、改めて周囲を見回した。

 拝殿を持たない単独の本殿。手水舎。鳥居の傍にある小さな稲荷社。恐らくは神木として扱われている大きな銀杏の木。ずらりと掛所に並んだ絵馬。その横には、無数に結ばれたおみくじ……

 比呂は、写真部の撮影会で鎌倉を回ることが多く、神社の境内がどのようなものであるかについては、ある程度精通しているつもりだったが、特に変わった物は見当たらなかった。

 勿論、墨を流したような闇が覆いかぶさる境内は、薄気味悪くはあったが……

「別に、普通の神社ね……」

 佳子が声を潜めて感想を口にした。比呂も同感だった。

 どこにでもある、小さな神社に過ぎないと思えるのだが……


(いや……)


「あれ、比呂どうしたの?」

 同時に、とある「場所」が、比呂の頭の片隅で無性に引っかかっていた。

 両脚が、心ともなくそこに向かって進んで行った。


(あれは……)


「何? 絵馬?」

 佳子の視線が向いた先に、それはあった。

 本殿の隣にある掛所に、ずらりと並んだ絵馬。

 それが次第に近づいてくる。


(これは……)


 比呂は掛所の前に立つと、バッグを地面に置いた。

 暗闇の中で目を凝らし、少し腰をかがめ、絵馬に書かれた文面を一つ一つ確認していった。

「こういう絵馬に書いてある事って、読むと結構面白いのよね。色んな人生が垣間見えるって言うか」

 佳子が立っている姿が、比呂の視界の隅に映っていた。彼女も比呂に倣って絵馬の文章を読んでいるようだ。

 お約束の合格祈願……

 クラブの大会の優勝祈願……

 健康祈願……

 結婚祈願……

 漠然とした家族の幸福祈願……

 どれを見ても、ささやかで微笑ましい願い事が書かれているに過ぎない。

 それらを、右端から左端まで読んでいく。そして下の段へ移ると、今度は左端から右へと流し読みしていった。

 何故にそんなことを始めたのか、比呂は自分でも良く判っていなかった。

 しかし、絵馬を読み進めるにつれて、何故だか心臓の鼓動が激しくなってくる。

 きっと自分は、ただならぬ決意と、忌まわしい予感を抱きながら、それを行っている。そのことに途中から気が付いた。

 そして、三段目の「とある絵馬」に辿り着いた時、彼の二つの眼球は、そのまま凍り付いたように固まってしまった。


「ボクの大好きな佳子ちゃんへ あいつが行くよ」

「かならず行くよ キミを切り裂きに、あいつがきっと行くよ」


 そんな文が、無造作に、ごく当たり前の事のように書かれてあった。

 そして、その絵馬の隅には、小さな紙辺が貼り付けてあった。

 頭部のみが長方形に切り取られた、伊藤博文の写真……

 その絵馬が、一種のスイッチになって、比呂の視覚がブツリと断絶した。

 替わって現れたのは、底無しの暗黒……

 その中に、またしても「あの音」が、暴力的に投げ込まれた。


(キチキチキチキチ……)


 直後、停電が終わったように、唐突に視界が復活した。


 しかし……


(なんだ……これは……)


(また……他人の視点に瞬間移動したのか……?)


(いや……違う……)


(目の前に絵馬がある……ずらりと並んだ絵馬だ……)


(移動はしていない……? 自分自身の視界? 一歩も動いていないのか……?)


(視界が回転する……? 真横を向いている……?)


(そこに立っているのは……)


(セーラー服を着ている……?)


(すると佳子か……?)


(いや……違う……!)


(レジ袋を被っている! 二つの穴が開いた、レジ袋を被っている!)


(右手で握ったカッターナイフを、振り上げている!)


(あいつだ! あいつがやって来た!)


(バリアント・ヘッドだ!)


(佳子はどこだ!)


(佳子が危ない! 逃げろ! 佳子! 逃げろおおお!)


 比呂が絶叫する暇も与えず、「その者」は、刃を長く押し出したカッターナイフを、落雷のごとく振り下ろしてきた。


☆            ☆


 午後八時。


 街灯もまばらな陰鬱たる夜道を、タナベは酩酊したように歩いていた。

 途中、何度も足がもつれ、転びそうになったが、ようやく「サンフラワーマンション」の玄関が近づいてきた。

 息が切れ、視界が揺らめく。

 右手で持ったレジ袋だけではなく、全身が鉛の固まりのように重たい。

 駅前のスーパーからは、十分程しかかからないはずなのに、もう数時間も歩き続けているように感じられる。

 玄関ホールを横切って、エレベーターへと向かう。「開」ボタンを押すと、すぐに一階で待機していたゴンドラのドアが開いた。中に入り込んで、五階のボタンを押す。まもなくドアが閉まり、僅かに上向きのGがかかると、目が眩み足元がぐらついた。

 空漠たる意識の中で、タナベはようやく自問自答した。

 一体……自分は、どこで何をしている何者なのだ……

 いつ起きて、いつ寝て、何を食べたのかも曖昧になっている。

 昨晩、郵便受けの隙間越しに、あの「目」を見たせいだ。あれ以来、意識の混乱にますます拍車がかかっているのではないか。

 自分は、あの少女を「恐れている」者なのか……それとも、あの少女に「殺されたがっている」者なのか……逆に、あの少女を「殺したがっている」者なのか……あるいは、その三つ全てが同時に正しいのか……

 再び減速のGがかかり、身体が大きく揺らめいた。タナベは咄嗟に手を壁面につき、倒れるのを堪えた。

 五階に到達したのだ。直ぐに、ドアが音も無く開いた。

 ゴンドラを出ると、前方に伸びる薄暗い廊下を、足を引きずるように歩いて行った。

 タナベの居室である「507号」が次第に迫って来る。

 しかし、間もなくタナベは、二つの奇妙な事実に気が付いた。

 数メートルほど先の廊下の床に、何かしら「物体」が、それも「複数」落ちているのだ。

 そして、もう一つ。

 彼が住む部屋の向こう隣である「506号室」のドアが半開きになっている。


(……何だ……?)


 廊下を一歩ずつ前進していく度に、タナベの肌がザワザワと粟立って来る。


(何なのだ……?)


 床に落ちた物体まで、あと数歩という所まで近づいた時、タナベは、その正体に否応無く気が付いてしまった。

 全身が飛び跳ねるように後ずさった。戦慄が喉元までせり上って、危うく絶叫しそうになった。

 またしても、頭部の部分が長方形に切り抜かれた人物の写真……

 今度は、雑誌の頁から切り取った物のように見える。

 しかも、それは一枚では無かった。一メートルほどの間隔を置いて、奥に向かって五枚も並んでいるのだ。

 そして、最後の五枚目は、半開きになったドアの丁度真正面に置かれていた。


(これは一体……何なのだ……)


 しかし、タナベは再びフラフラと歩きはじめ、彼が住む「507号」室を通り過ぎてしまった。

 そして「506号」室の、半開きになった玄関の正面に達すると、歩みを止めてドア側へ視線を移動した。

 恐る恐る、ドアと壁の隙間に顔を近づける。

 室内の様子が伺えた。

 天井の照明は落ちているようだが、その割には内部が明るかった。

 我知らず、かすれるような深呼吸を一つした。

 ドアノブをそっと引き、自分が入れる位の隙間をゆっくりと開けていった。

 間取りはタナベの部屋と同一だ。玄関から続く壁の右側には、洗面所へ続くドアがある。

 それもまた半開きになっており、内側から光が漏れている。

 これの為に、やや室内が明るかったのだ。

 タナベの中で非常ベルが鳴っている……

 恐らくは、彼の本能が「それ以上中に進んではならない」と警告を発しているのだ。


(やばい……)


 床には、またしても、写真が何枚か落ちていた。しかも、そこから進むべき道筋をタナベに指示するように、部屋の奥に向かって等間隔で並んでいた。

 タナベは自覚した。

 今、自分は恐怖しているのだと。

 恐ろしい……

 心の底から、恐ろしいはずなのだ……

 しかし、何故だが足が止まらない。何者かに全身のあちこちを掴まれて、マリオネットのように操られているようだった。

 気が付けば、タナベは丁寧にも靴を玄関で脱ぎ、室内に入り込んでいた。

 冷静に考えれば、有り得ない行動だ。そこは、あのポニーテールの少女が住む隣の部屋であって、これは「不法侵入」以外の何物でもない。

 ならば、何故自分はこんなことをしているのだ……

 タナベの身体は、少し開かれた洗面所のドアの前に到達した。


(やばい…………)


(これは……やばい……)


 顎がガタガタと震え、歯の根が合わない。

 肺が爆発しそうに呼吸が荒くなっている。

 恐怖で理性が破壊されそうだった。

 それにも関わらず、タナベはドアの端に指をかけると、ゆっくりとそれを開放していった。

 目の前に洗面所が現れた。

 数メートル先の、真正面の壁に大きな鏡がしつらえてある。その手前は引き出しのついた洗面台だ。左側には曇りガラスが張られたバスルームのドア、右側にはトイレのドアがついている。

 そこまでは、タナベの部屋と同一の構造だった。

 しかし、視線を落とすと、床には無数の写真が散乱していた。全て、雑誌や教科書から切り取った人物の写真だ。

 グラビアアイドルも、芸能人も、徳川家康も……

 どれもこれも、一つ残らず、頭部が切り取られている。

 そして同時に、タナベの眼前には「実物の人間の身体」も置かれていた。

 突き当りの洗面台に背をもたれ、正面をこちらに向けて、両腕両脚を投げ出したテディベアのように、男性が床に座り込んでいた。

 いや、服装と体格からすれば、恐らくは男性なのだろうが、確信までは持てなかった。

 何故なら、その肉体には、首の根本から上が存在していなかったからだ。

 赤黒い肉が首の切断面に露出し、そこを中心に、おびただしい量の血痕が、衣服にも床にも散乱していた。

 嗅いだこともない臭気が充満していた。それはきっと血の匂いなのだ。

 タナベは、今度こそ絶叫しようとした。

 しかしそれを遮るように、左側にあるバスルームのドアが、大きな音を立てて、唐突に開け放たれた。タナベの眼前に、ドアに張られた曇りガラスが立ちはだかり、視界を遮った。

 タナベに驚く暇も与えず、ガラスの向こう側に、もう一つの「人の形をした物」のシルエットが、ゆらりと現れた。

 ドアがゆっくりと閉められていく。

 「その者」の姿が露わになり、タナベと真正面から向かい合った。

 セーラー服を着ている。

 しかし、上着もスカートも腕も脚も……全身が、赤褐色の血痕で汚れている。

 だらりと下げた右手で、血まみれの、刃を長く伸ばした大型カッターナイフを握り、頭には穴が二つ開いたスーパーのレジ袋をすっぽりと被っている。

 そして、左手の真下には、もう一つの「大きな物体」がぶら下がっていた。

 「人間の頭部」だ。

 首の根元で切断され、顔面にも首筋にも無数の切り傷が縦横無尽に入り、血飛沫にまみれている。

 頭髪を左手の指でわしづかみにして、女子高生が学生カバンを持つように、「その者」は、恐らくは「男性の生首」をぶら下げているのだった。

 タナベが、その恐るべき事実を認識するや、それを合図にしたように、ゴトリと音を立てて、頭部が床へ落下した。

 自由になった「その者」の左手が、今度は自身の頭部が被っているレジ袋を掴んだ。

 カサカサと音を立てながら、ゆっくりとレジ袋が抜き取られ、その下に隠されていた「顔」が明らかになった。

 あのポニーテールの少女だった。

 その顔面も、おびただしい血痕で汚れていた。

 生気が微塵も感じられない、ドロリと濁った目の焦点が、眼前のタナベを飛び越えて、はるか遠方に合っている。

 ここに至って、遂にタナベの理性は、完全に崩壊した。


「ウアアアアアアアアアアッ!」


(逃げなければ!)


 タナベは「その者」に背を向けた。


(殺される!……俺も殺される!……首を斬られて殺される!)


(とにかくどこか!……どこか、遠くへ逃げなければ!)


 無我夢中で、獣じみた奇声を上げながら、駆け出そうとした。

 しかし、それは叶わなかった。

 背後へ振り返った途端、「別の人物」が真正面に立っていて、行く手を阻まれたのだった。


(…………!)


 だった。

 ……

 驚愕に顔をひきつらせ、タナベの身体を通り越して、前方を凝視している。

 彼女は、悲鳴にも似た声で、「その者」に呼びかけた。


 ……?」


(え……?)


(何だって……? アキラ……?)


 タナベは、再度洗面所の方へ向き返った。

 血にまみれた、カッターナイフを持った「の目に、心なしか、僅かな生気が宿っているように見えた。


 ……?」


 キタ高に通う女子高生。変人ではあるが、容姿だけなら学年で一、二を争う美少女である「北村玲」(キタムラ アキラ)は、虚ろな声でそう呟いた。

 そして、今にも泣き出しそうに顔面を歪ませて、周囲をクルクルと見回しながら叫んだ。


「ここ、何処?……ボク……何で、こんな所に!」

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