真実のエイナローセ
音寝 あきら(おとねり あきら)
【1】ユスペリ・タイヤン(—:太陽系)/ヒュピネイェユスペリ(被秘匿星系)
【第零章 ヨイレス・タツァン(運命の瞬間)】
運命の瞬間
―― 月 ――
抱きかかえた彼女は俺の胸に頭を預けたまま、意識が朦朧とした状態だった。安穏な状態とはとても言い
右腕は、手首から先がなくなっていた。
たった今失ったその手首から
そんな彼女を俺はそっと砂浜に下ろした。
そして真っ暗な、だけど時折光る夜の海を睨んだ。
―― これしかないのか? ――
俺の頭に浮かんだのは、いや、俺に唯一残されたのは、悪魔の
海岸の左手を
俺の決心は、俺の選択は、この時に俺が思っていたよりも大きく重かった。
それは俺の運命と人生を根こそぎ
―― hoyoosnii einaloose ――
こそれは
八二億の
一億一三〇〇万種・四京一一四〇兆人の
―― そして『
それらを内包する強大な軍事国家
それに翻弄された一人の少女と、そして俺、
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