第82話 死闘の果てに

 殺風景な荒野に乾いた風が吹き荒れ、大量の砂が空に舞が上がる。



 現在、新たに現れた闇の使者、ヴォルムガングとの死闘に、既にみずき・息吹・ユリカ、三人の魔法少女が瀕死の状態にまで追い詰められてしまっていた。


 次々と倒れていく仲間達……だが、それでも、例えどれだけの絶望が押し寄せようとも、最後のその時まで、魔法少女達の心が砕けることはなかった。



「……行くぞ!沙耶!!」


「意地でも勝利を掴んでみせる!!」



 風菜の掛け声と共に、残る2人の魔法少女は果敢にもヴォルムガングの元へと突き進んで行った。



 先手を打ったのは風菜、彼女だった。


 足に装備されたギアをフル回転させ、自慢のスピードで相手を翻弄するようにヴォルムガングの周囲を動き回る。


 そのあまりの速度に、風菜の走る軌道線上には、分身の如く複数の残像が映った。



「……なるほど、得意の速度増強魔法で分身を演出するか……なかなかに面白い戦術を使う……だが、その程度の小細工で、本気でこの吾輩に勝てると思うか……?」


「諦めはせん……アッシら”残された者”の力を合わせれば、必ず勝機は訪れる!!」


「……ッ!!度し難いぞ!!」



 意地でも”諦めない”と声を荒げる風菜は、猛スピードでヴォルムガングの周りを周回しながら、隙を見て攻撃を仕掛ける。


 が、しかし、鋭い眼を浮かべ、ヴォルムガングが手を伸ばした刹那、高速で動いていたはずの風菜の足は、あっさりと彼の手の内に掴み取られてしまったのだった。



「ぬぅ……ッ!!」


「実力差は火を見るよりも明らか……それでも尚立ち向かってくる汝等の姿勢には、正直魅せられるものがあったぞ……だが、しかし……!!!!」



 そこまで話すと、突然、ヴォルムガングは風菜の足を掴む手とは逆の手を、咄嗟に自分の背中へと回した。



 瞬間、背後から迫った沙耶の振り下ろす刀を、ヴォルムガングは片手で容易く防いで見せた。


 金属同士がぶつかり合う小高い音が、辺りに響き渡る。



「不意打ちに頼るとは、また無粋な真似を……」


「なっ……素手で防がれた?!どうして刃が通らないの!!?」


「我が体は鋼の如く鍛え上げられた肉体……その気になれば、己の体を刃(やいば)と変えるなど、造作もないことよ……来るなら真っ向から掛かって来るが良い。それが武士道というものではないか、刀の魔法少女よ」


「ぐっ……うおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!!!!!!」



 ヴォルムガングの煽るような誘いを受け、沙耶は声を張り上げると共に刀を構え直し、今度は正面から彼に立ち向かっていった。


 自分より遥かに強大な存在を前に、彼女は怯むことなく、果敢にその銀色に輝く刃を振い続ける。



 ……が、しかし、無情にも沙耶の振るう全力の刀を、ヴォルムガングは片手の手刀のみで全て巧みに跳ね除けていった。



「……ッ!!くそっ!!」


「切り返し、巻き打ち、諸手突き……なるほど、最低限の鍛錬は怠っていないようだな……だが、それでもまだまだ未熟!!」



 勇敢に立ち向かった沙耶であったが、敵のそのあまりに圧倒的すぎる力を前にし、彼女は精神的にも肉体的にもじりじりと追い詰められていく。


 攻撃を防がれるたび、刀が悲鳴を上げるように鈍い音を上げた。



 ……だが、そんな悪状況の中で、”彼女”が再び動きを見せた。



「……いつまでも……お主の好きにはさせんぞ!!アッシのとっておき……こいつを受けてみよ!!」



 張り上げられた声の主……それは、ヴォルムガングに足を掴まれ、彼の手の内で終始宙ぶらりんに吊るされていた風菜であった。



 体を吊るされた状態のまま、彼女は全身に青い電気を帯びると、手のひらを広げ、そこから直接レールガンを素早く撃ち放った。


 放たれた青い電撃は速度を上げ、一直線にヴォルムガング目掛けて真っ直ぐと伸びて行く……



 そう思われた次の瞬間、突如、風菜の放つ電撃はあらぬ方へと進路を変え、ヴォルムガングを避けるようにして彼の背後へすり抜けていってしまった。



「ほう……電撃魔法とは、これまた派手なものを……吾輩としたことが、ついうっかり攻撃の隙を与えてしまったわけだが……しかし、馬鹿者め……この至近距離で攻撃を外すとは、一体うぬは何処を狙っておるのだ?」



 せっかくのチャンスを棒に振るう結果となった風菜に対し、ヴォルムガングは呆れた口調で彼女に問いかける。



 ……が、その時、攻撃が外れ、完全に油断しきっているヴォルムガングの様子を見て、風菜は思わずニヤリと笑みを浮かべた。



「ふっ……ふふふ……果たして、馬鹿者はどちらの方かのぅ……」


「……何?」


「油断おったな!!アッシの狙いは初めからお主ではない!!放ったレールガンの行き先、それは……!」



 風菜の言葉に、ヴォルムガングは警戒した様子で咄嗟に後ろを振り返る。




 と、刹那、ヴォルムガングの目の前……そこには、青い電撃を纏った刀を握り締める沙耶が、その神々しいまでに輝く”雷切”を、今まさに振り下ろさんとする光景が広がっていた。



(こ、これは……潮見風菜の放つ電撃と神童沙耶の刀が融合した……だと……!?彼奴ら、この土壇場で、新たな合体魔法を編み出したというのか……ッ!?)



 風菜と沙耶、この局面から編み出された2人の合体技に驚きを隠せない様子でいたヴォルムガングであったが、瞬間、自分目掛けて振り下ろされる刀の雷撃を前に、ハッと我に返る。



 と、直後、咄嗟に掴んでいた風菜を解放すると、電撃を帯びた沙耶の振るう刃を、ヴォルムガングは両手でガッチリと掴み取った。


 バチバチと辺りには青い電流が走り、ぶつかり合う力と力が大地を抉る。



「なんだ、この力は……!!単純な魔法と魔法の掛け合わせではない……心の力を魔力と変える魔法少女だからこそ、互いの気持ちが一つとなった今、これだけの力を発揮できるというわけか……面白い……実に面白いぞ、魔法少女ッ!!!!」



 風菜と沙耶、2人の見せる魔法少女の底力に、ヴォルムガングは額に汗を浮かべながらもニヤニヤと不敵な笑みを浮かべていた。


 だが、そんな余裕な表情とは裏腹に、沙耶の刀を押し込む力によって、それを受け止める彼の足の底は徐々に地面へとめり込んでいった。



(……いける!このまま押し切れれば……勝機はある!!)



 ここに来て、始めての手応え。


 このチャンスを逃すまいと、沙耶は全身全霊をかけ、ヴォルムガングの分厚い障壁を己の力で打ち砕かんとした。




 ……だが、その時、ヴォルムガングは全身の筋肉にさらなる力を込め、両手で受け止める刀に強い握力を加えた。



 瞬間、彼のそのデタラメなまでの力によって、風菜と沙耶、2人の魔力を乗せた刃は木っ端微塵に砕け散っていった。



 あまりに一瞬、瞬間の出来事に、沙耶は思わず目を疑った。



「そ、そんな……私達の合体技が……こんなにもあっさりと……!?これだけやっても、まだ傷一つ付けられないなんて……!!」


「……ふっ……ふははははっ!今のは流石にこたえたぞ、魔法少女よ……!素晴らしい……久々に思わず滾ってしまった……だが、その悪足掻きももはやこれまでだッ!!」



 抵抗虚しく、2人の見せた”意地”は、ヴォルムガングの手によって葬り去られた。


 直後、さらに間髪入れず、ヴォルムガングは動揺する沙耶の首を容赦無く掴み、彼女の体を宙へと持ち上げた。



「ぐっ……アアアァ……!!」



 ヴォルムガングの強い握力によって首を締め上げられた沙耶は、彼の腕にしがみ付き、苦しそうにバタバタと足を暴れさせた。


 ギシギシと骨の軋む生々しい音が、彼女の発する悲痛の声が、静かな荒野一帯に鳴り響いく。



 もはや、微かに見えた勝機も儚く散り、希望は全て潰えたかに見えた……




 ……だが、しかし!




「……ま……だ……」


「……なんだ?うぬに何か言い残したいことがあるというなら聞いてやろう。せめてもの慈悲だ……」




「……ま……だ……おわっ、て……ない……”終わってない”……!!!!」




「…………ッ!!」




 絶望的な空気が漂うこの状況で、沙耶の瞳はまだ死んでいなかった……いや、それどころか、彼女の真っ直ぐな瞳からは、未だ眩いほどの輝きが溢れ出ていたのだった。



「馬鹿な……これだけしても、心はまだ折れぬというのか……!!だが、世迷言を……もはや、汝等に抗う術など…………ハッ!!?」



 沙耶の見せる決して折れない不屈の精神を前に、ヴォルムガングが動揺した表情を浮かべていると、ここで、彼はある異変に気がついた。




「奴は……潮見風菜はどこへ行った!!?」




 咄嗟に、ヴォルムガングは首を掴んでいた沙耶を地面に放り投げると、辺りをキョロキョロと見渡した。


 そう、ヴォルムガングが沙耶との力比べに没頭していた最中、風菜はその場から忽然と姿を消していたのだった。



(……潮見風菜は自ら囮となり、神童沙耶との合体技に全てを懸けたと思っていたが……姿は見えずとも魔力は感じる……まだ近くにいるぞ!……全く、汝等はどこまでこの吾輩を楽しませてくれるというのだ……!!)



 次々と策を打ってくる風菜の手数の多さに、ヴォルムガングは戦士として鼓動を高鳴らせ、興奮気味に肩を震わせる。


 と、その時、微かに変動する風の流れを肌で感じ取ると、ヴォルムガングは風菜の居場所を瞬時に捉えた。



「上か……ッ!!」



 咄嗟に、ヴォルムガングが空を見上げた先、そこには潮見風菜と、彼女の側に密着するニューンの姿があった。



「ふぅ……やはり、いくら感覚が研ぎ澄まされていようとも、”テレポート”を使われては彼奴もすぐにはアッシらの姿を捉えることは出来んかったようじゃな……助かったぞ、ニューン!」


「やれやれ……『”残された者”の力を合わせれば、必ず勝機は訪れる!!』……ねぇ。相変わらず意味深な言い回しがすぎるよ、風菜は。一瞬、”残された者”の中に僕が含まれているなんて気がつかなかったよ……もし、僕が君の出すサインに気づけなかったら、今頃どうするつもりだったんだい?」


「ん?まあ……その時はその時じゃよ!」


「はぁ……全く、相変わらず無茶をする……」


「ははは……すまんすまん。じゃが、こんな無茶に付き合ってもらった分、必ずここで決めてみせるからの……!」



 決意を胸に抱くと、次の瞬間、風菜は召喚した2本の主砲を構え、レールガンの魔力を最大出力にまで高める。


 周囲に青い電流が駆け回り、2本の主砲がゴゴゴと大きな音を立てて鳴いた。



(ここで最大出力のレールガンを奴にぶち込んだとして、アッシらが勝利できる可能性は限りなく低いじゃろう……じゃが、後先考えすぎて、ここで手を緩めるようなことがあれば、それこそもはやアッシらに勝ち目はない……ここが勝負所!!アッシの残った全魔力を解き放ち、押し通すまで……ッ!!)



 深く息を吸い込むと、風菜は腹をくくり、レールガンの照準をヴォルムガングに合わせ構えをとった。




「これが、アッシの見せる”意地”じゃ……くらえええええええええええええーーーーーーーーーーーーいッ!!!!!!!!!!」




 まるで空をも裂かんばかりの叫び声と共に、風菜は渾身の一撃……超巨大レールガンを解き放つ。


 彼女の空から放つ青い電撃はまさに雷の如く、弾け散る閃光が大地を削り、ヴォルムガング目掛けて真っ直ぐと落ちていった。



 そんな雷鳴轟く青い空を眺め、ヴォルムガングはただ呆然と立ち尽くしていた。



「これが……魔法少女の見せる”意地”……なんと、美しい……くっ……くくく……フハハハハハハッ!!面白い!面白いぞ!どうやら、間違っていたのは吾輩の方だった!訂正しよう……ちっぽけな存在などではない……汝等もまた、誇り高き戦士達であった!!」



 風菜の見せる”意地”に魅せられ……いや、それだけではない。


 これまでの魔法少女達との戦いを通して、何度倒れようとも立ち上がり、その度に本気で”勝ち”を掴もうとする彼女達の姿に、ヴォルムガングの心からはいつしか殺意が消え去り、それどころか、今では感動すら覚えていたのであった。




 ……だが、その感動とは裏腹に、彼は何処か浮かない表情を浮かべていた。



「……だからこそ惜しい……ここで、汝等を仕留めなければならないということが……我が使命を、少しばかり恨まされたぞ……!」



 ”倒すのが惜しい”……まるで余裕と思える発言の直後、ヴォルムガングはスッと息を整え、肩を落とす。



「潮見風菜よ、己の限界を超え、人知の限りを尽くした数々の策、見事であった……だが、しかし、この吾輩に傷を付けるには”あと一手”足りなかったようだな……!!」



 不穏な言葉を口にすると、ヴォルムガングは地面に落ちていた”ある物体”を徐に拾い上げる。


 降り注ぐ雷の光を浴び、黒く艶めく物体……それは、ヴォルムガングの手によって破壊された”息吹のマシンガン”であった。



「それは、息吹の……!お主、一体何をしようと…………!?」



 風菜がそこまで口にした刹那、ヴォルムガングは手に持ったマシンガンを、彼女の放つレールガン目掛けて天高く放り投げた。



「……ッ!!なんじゃと!!?」



 その予想だにしなかったヴォルムガングの行動に、風菜も思わず驚いたように声を漏らした。



 天より真っ直ぐと落ちる青い電撃と、ヴォルムガングの投げたマシンガン、その両者が激しく接触する。


 と、次の瞬間、ヴォルムガング目掛けて落ちたはずの”雷”は、鉄製物体との衝突により空中爆散を引き起こす。


 飛び散った青い電流が器用にヴォルムガングを避け、大地へ儚く散っていった。



「ば、馬鹿な……”避雷針”じゃと!!?この局面で、まさかこんな回避方法を打ってくるなど…………」



 息吹の残した武器を避雷針として利用するという荒技に、驚きのあまり、風菜は思わず言葉を失った。


 まさか……そんなことが……渾身の策を、攻撃を、真っ向から完膚なきまでに潰されたことによって、もはや、風菜の精神は地の底にまで叩き落とされていた。


 溢れる苦い思いに、目の前が暗闇に淀んでいった。

 



「これで終わりだ……潮見風菜よ」




 突如、背後から聞こえてくる囁きに、風菜は顔を青ざめさせながら恐る恐る後ろを振り返る。



 と、目の前には先ほどまで地上にいたはずのヴォルムガングが、ぴったりと背後に迫っていた。


 両手で拳を握り締め、今まさにその一撃を振りかぶらんとする。



 何故……一瞬のうちに、一体どうやって地上からこの天高い場所まで迫ることが出来たのか……答えは既にわかっていた。


 これだけではない。先ほどレールガンを回避されたのも、沙耶との合体技が打ち砕かれたのも、これまで起こった信じがたい出来事の数々を納得することの出来る、たった一つにしてシンプルな答え……それは……




『ヴォルムガングは強い』……ただ、それだけのことである。




 これまで戦ってきたどの闇の使者よりも、魔道生物よりも、そして、風菜自信を含めた、どの魔法少女よりも……彼は強かった。



(……そんなこと、あのみずきが瞬殺された時点でとうに察しがついておったわい……じゃが、それでも……たとえ頭で”理解”していたとしても、アッシらはそれを”納得”するわけにはいかんのじゃ……!今までも、そうやって諦めずに何度も立ち上がり、勝利を手繰り寄せて来たではないか……今回だってそう……諦めなければ、必ず勝てる……そのはずなのに……なのに……なのに……!!)



 ヴォルムガングは強い……そんなこと、初めからわかっていた。それでも、”魔法少女”として、彼女達は立ち塞がる壁から目を逸らすわけにはいかなかった。




 ……だが、しかし……いくら自分にそう言い聞かせようとも、もはや、万策尽きた風菜の瞳に”光”はなかった。


 張り詰めた絶望感に、背筋が凍りつく。


 冷たい空気に、風菜の心はじわじわと深いところに飲み込まれていった……。



(ああ……体が動かん……アッシはもう、疲れてしまったよ、みずき……お主なら……お主なら一体、この局面をどうしていたんじゃろうな……)



 疲れから目を閉じると、ふと、脳裏には倒れていった仲間達の顔が浮かび上がる……と、やがて、風菜は前を行く足を止めた。




「……見事じゃ」




 一言、そう小さく相手に感服の言葉を残すと、ヴォルムガングの強烈な一撃によって、風菜の体は凄まじい勢いで地面へと叩き落とされていった。


 まるで隕石の如く勢いで急降下していった彼女の体は、大地に巨大な穴を開け、土煙をモクモクと舞い上がらせる。


 ぽっかりと地面に空いたクレーターには、彼女の血しぶきが大量に飛び散り、大地を真っ赤に染め上げた。



 その後、天高く飛び上がっていたヴォルムガングは地上へと華麗に着地すると、その衝撃に、大地はグラグラと激しく揺れ動いた。


 ホッと一息吐くと、彼はゆっくりと顔を上げ、辺りをぐるりと見渡した。


 直後、その目の前に広がる光景に、彼はゆっくりと口を開く。




「吾輩の……完全勝利だ……ッ!!」




 そう言い放つヴォルムガングの視線の先、そこには、無残にも戦いに破れ、倒れる5人の魔法少女の姿があった。


 漂う絶望感。


 真っ赤に染まった大地にただ一人、ヴォルムガングだけが、堂々とその足で地を踏みしめていたのであった。





―運命改変による世界終了まであと63日-



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る