異世界に飛ばされた主人公の話かと思って読んでいたら、最後にやられました。絶対に読んだ方がいいです。

ストーリーも良いですが、各キャラクター良く書けていて、特に魔法使いの女子二人は、いい意味で萌えさせてくれますよ。

絶望からの導入。
あわわわ、いきなりそんな。なんということでしょう。
切ないと思わせるも、次には異世界。
そして主人公の頑張りと、それを応援してくれるお師匠様。
努力を重ねる主人公と、優しい師匠の交わりが印象的な物語です。
優しい世界ににんまりとさせられてしまいました。
生まれ変われば、頑張れる。

　主人公が亡くなり異世界に転生する。これだけであれば非常にオーソドックスな内容ですが、転生時に何者からか告げられた言葉の意味を求めて、読み進ませる魅力があります。とても勤勉な主人公が、師の元で慣れない世界に染まろうと努力する姿は魅力的ですし、生活を描く中で異世界特有の物品や魔法が徐々に出てくるので、単語に翻弄されず読むことができました。

　魔法の修行を進めながらも、人ならざるものとの初めての戦争に参加する主人公たち。華やかな魔法の印象とは裏腹に血なまぐさい体験や、魔法使いの使う装飾品等々、一般人には手の出ない品物の勝ちを通して楽しいだけではない日々も描かされています。

　カクヨムオープン当初に拝見した作品でしたが、完結になっておりましたので改めて拝見させていただきました。完結おめでとうございます。次のシリーズも進んでいるようですので、また拝見させて頂きます。