結婚適齢期
今日の合コン幹事は、最近、上場したHというIT企業の創業者JKで京都の老舗料亭を貸し切って行われた。
男性メンバーもIT企業の若手経営者ばかりであった。
アリサはアイドルのたまごやタレントの綺麗どころを揃えて参戦していた。
ちょうど、そのHの上場パーティーの二次会の流れで複数チームで臨んでいた。
アリサのチームは精鋭のteamAである。
和洋折衷の創作料理に女性陣は舌鼓をうち、和やかでご機嫌な時間が流れた。
「アリサさんって大学生でまだまだ若いし、こんなパーティーに何故、来たの?」
幹事のJKが質問してきた。
「聞きたい、聞きたいの?」
アリサの魅惑的な声にJKはメロメロになりつつあった。
「ぜひに……………ごほっ!」
しかし、JKは最後まで言葉を継げなかった。
アリサの放った鋼鉄のヨーヨーが
息ができない。
「Hブックマークとか、人畜無害検索Hとか、Hブログとか運営されている高学歴な億万長者のJKさまがそんな簡単なことも解らないとおっしゃるの?」
流れるような尊敬を裏返したような言葉の機関銃がJKを打ちのめした。
なんか気持ちよさげに目がとろんとしてきてる。
「ううっ」
何か答えようとしてるが、あと五分ぐらいは回復しそうもない。
「女の生物学的出産適齢期は24から27歳なのよ。人畜無害検索HとHブックマークにもちゃんと相談とブログ記事が上をがってるわよ。知らないの? 自分とこのサービス見てないの?」
アリサはたたみかける。
「うぐぅ、うぐぅ」
アリサがファンであったことが嬉しかったが、鋼鉄のヨーヨーの二撃目で頬をえぐられてJKは上手くしゃべれない。
でも、なんか気持ちよさそう。
「今日の料理はなかなか美味しかったわ。授業料はまけといたげるわ」
アリサは颯爽と席を立つ。
女性陣もそれに続く。
婚活の女神アリサは億万長者でも容赦はしない。
後日、JKから上場したH社の株券一億円分が届けられたのは言うまでもない。
「少しは賢くなったようね」
アリサはワイン片手にひとりつぶやいた。
参考:貧乏人は自分に起きたことを全部人のせいにする
http://lineblog.me/ha_chu/archives/55399557.html
✳最近、上場したH社の創業者JK氏という方がおられると風の噂に聞いてますが、この物語とは一切、関係ありません。あくまでフィクションであり、他人のそら似か、気のせいに違いないです。
あと、アリサのモデルもHさんではなく、うちの奥さんです。
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