魔物魔女

にゃべ♪

第1話 突然の贈り物

みちるは突然のごちそうを目の前に手を合わせていた。


「いっただっきまーすっ!」


目の前にあるのはほかほかご飯とお漬物と味噌汁と


出来立てで美味しそうなブリの照り焼き!


このブリの照り焼き、突然空から降って来たのだ。

いや、照り焼きが空から降って来た訳ではない、

正確にはブリが降って来たのだ。


その時みちるは空から落ちてきたブリの一部始終を偶然見ていた。


ビターン!


景気のいい音とともにそのブリは突然空から落ちて来た。

それは凄く美味しそうなブリだった。


(お!これ照り焼きにして食べよう!)


その時、みちるの思考回路に何故と言う言葉はなかった。

考えれば考えるほど怪しい状況なのだが…。

みちるは落ちてきたブリを丁寧に洗ったかと思うと

驚くほどの手際の良さでブリの照り焼きを作ってしまった。


出来上がった照り焼きを口に入れるみちる。

料理の腕には自信のある彼女だったが勿論今回も極上の出来だった。


「んまぁ~いッ!なんて極上の味ッ!」


自分の料理を自画自賛しつつみちるはテーブルの上のご飯をぺろりと平らげた。

相当お腹が空いていたのもあってものの数分で並べていた食器は綺麗に空になった。


ふぅ…。


しっかり食べた後、みちるは食後のお茶をズズーッと飲んで一息ついていた。

と、その時みちるは開けっ放しだった窓から謎の気配を感じた。

みちるが恐る恐る振り返るとそこには謎の人影が…。


(え?もしかしてさっきのブリの持ち主さん?やばい…!)


そう思いながらみちるがビクビクしながら恐る恐る振り返るとそこには…。


そこにいたのは背中に羽を生やした少年の姿をした何かだった。

見た目は可愛い少年で頭の上に光の輪っかがあって髪は金髪で白い衣装を着ていて…

って言うか!何かって言うか!


「て…天使…?」

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