Over and over again…… 01

何日か続けて似たような夢を繰り返し見た、ということはないだろうか。

その内容を覚えているという事は稀な事なのだけれど。


しかし、確かに似たような夢を続けてみる、ということはあってなんか続きを見たいと思って寝た日に続きが見れた、という人もいるだろう。


そんな夢の連続性と、反復性について再現しようと試みた一つの結論がここに。


***


「何度か似たような夢を繰り返し見ることがあるのは知っているかな」とレポートをちらりと見やる主任。

「もう、堪忍して下さい 」唸るような声を出す、鶴川。頭を抱えている。

「私はぁ、そんなに見た記憶が無いと思いますぅ」

思い出そうと、左手に右肘を添え頬杖をつくような姿勢をする、町田。


「覚えていない事のほうが圧倒的に多いと思うのだがね。夢について研究すると面白いテーマであったりするのだよ」

「なんで自分が、最初の役をやらされたのか、あああ、もう」

「後悔しても後の祭りっていうのよねぇ」

「まぁ、分かり易くて、こちらは見ていて面白い」

「ネタを自ら提供してくれるのは助かるわぁ」

「主、主任も町田さんも、もうからかわないで下さいよ!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る