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「それにしても元教え子と結婚なんて、あの真面目な加代がねぇ」
グループの姉御肌のみさっちがからかうと、加代はふっくらとした頬を赤く染めた。
「いくつ離れてるんだっけ?」
「えっと、五つ下…。かな?」
「かな?って、旦那様の歳くらい把握してないわけぇ?」
美花のつっこみに、笑いが起こる。
「なんてゆうか、年齢差を感じさせない人なの。妙に落ちついてて、物静かで。でも、突然子供みたいにはしゃぐところもあって…。」
「あー、はいはい。ごちそうさまでした」
みさっちが、もうお腹いっぱいだというように話を遮ると、
「ちょっと、みさったら、そりゃないわよ。自分で聞いておいて!」
「そうだよぉ。今日はとことんのろけてもらおうよ」
かおちゃんと杏里がフォローする。
なにもかも変わっていないそれぞれの役割も健在で、やっぱり友達っていいものだとしみじみ感じるのは、歳をとった証拠なのだろう。
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