今日と明日の時間の行方
緋色
プロローグ
生きる為の約束
自分のものを
自分の力や時間や生命さえも
誰かの為に使える人ってすごい
自分のものは自分の為に使うべきもののはずなのに
誰かに差し出せる人を
そういう想いを
とても、とても、素晴らしいものだと思う
「わたしは、わたしとおまえのために生きるから」
「おまえは、おまえとわたしのために生きておくれ」
「約束だよ……」
――約束
だから、自分の為にその生命を全うしましょう
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