Walk Led To Sweetest Tragedy
イーガー・ハッピー・トラジェディー・ビリーバー!
今日も愛と夢で不屈の精神を培って根こそぎ焦土作戦
びっくりするぐらい日々の何もかもを間違えてる
まともにヒロインもやれないあたしだけど信じてるの
あたしたちの間違いの日々が完全に甘美な悲劇を導くことを
たった一度だけの人生ならばこそ間違えていたい
あたしたちの間違いは積み重なって完璧な悲劇になるのよ
だってねえあたしあなたとキスしたいわ
もちろんあの人ともキスしたいのよ
なんて美しい人生!
結局は間違いの産物として生まれてきたあたしたち
涙も傷も後悔も怨嗟もあたしたちの宝物
あなたの傷を舐める権利は誰にも渡したくない
どうやったって正しくはなれないあたしたち
正しさなんて理想を掲げることは
あたしたちの間違いそのものよ
どこにも存在しない
そんなくだらないことに血道を上げるより
あなたの傷を舐めていたいの
あなたはどうするかしら
あたしの傷に舌を這わせる?
首
手首
太もも
顔
命
例えばどこを?
どこでもいいけれど
誰も舐めたことのない場所はもうどこにもないの
間違い続けるあたしたち
なんて美しい人生でしょう
正解はどこにあったというの?
生まれた時にはもうあたしはあたしだった
あなたはその時すでにもう左眼を失っていた
天国行きを待つ人生なんて冗談じゃない
地獄行きでも同じこと
生きてるうちに集大成を見せて
あたしたちが重ねてきた間違いが
標高8000メートルまで達して
それが見事に倒れるところを
生きてるうちに見せてちょうだい
イーガー・ハッピー・トラジェディー・ビリーバー!
信じてる
たとえそれが過ちであっても
積み上げた分だけ価値があると
あたしは間違いなく間違いばかりのあたしの人生を生きてる
あなたもそのくちでしょう?
逃がしてやるなんて言わないで
連れ出すなんてとんでもないわ
助けるだなんておこがましいのよ
あなたにもしその気があるのなら
あたしと共に生きるという
ひとつの間違いを犯して
誰かが舐めたことのある傷痕を
優しく撫でてちょうだい
なんて美しい人生
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