第13話 ゆみ

大丈夫、あなたもみんなの役に立っているのだから。あなたはまだそれに気がついてないだけよ、大丈夫、、、、、!

ぼんやりしていた僕は、誰がそう言ったのか覚えていないのだ。ただ病室に居合わせた友達の中に大学時代からの友達、ゆみがいた、、、、、!

ほどなく仕事に復帰した僕は、表面上は依然と同じ状態に戻っていた。仕事に集中し、成果も上がっていた。やがて、福岡の地元に転勤になる、僕は福岡で働けることを歓迎した、、、、、!

戻った僕に友達らが、次第に、彼女、を紹介するようになった。かおるのことを忘れられない僕を見かねてのことだった、、、、、!

気持ちはうれしくてどうしようもなかったが、かおるを忘れることはできそうになかった。やはり、かおるは、一味も、二味も違う女性として僕の心と頭の中に住み着いていた、、、、、!

実家から離れて会社の近くに借りたアパートの部屋には、かおるの写真が当時は飾ってあったし、誰かを紹介されて一緒に食事をしても、僕はかおるのことを話していた。そして、僕はまだ二つで五百円のあの指輪の片方をつけていた、、、、、!

そんな風だったから、新しい友達は増えたが、なかなか彼女はできなかった。そんな中でゆみは優しく僕を支えていてくれた。彼女でもないのにお弁当を作ってくれたり、電話で僕のかおるのことや、会社での愚痴を聞いてくれたりしていた、、、、、!

そんな中で僕に長崎への転勤の話が出たそれを僕から聞いたゆみは、僕にこう言った、、、、、?

彼女でなくていいから・・・・・。あの人の写真飾ってあってもいいから・・・・・。長崎についてきていい?


それを聞いて僕はまず、ゆみに聞いてみた。

ゆみの会社はどうするの?

ゆみは即座に答えた。

うっしーがいいって言ってくれたら、明日にも退職届を出すよ!

僕はゆみが、かおるのことも知っているし、誰よりも心の支えになっていたので、ゆみにこう言ってみた。

二週間ほど時間ちょうだい?

ゆみはこう答えた。

うっしーがダメって言っても、私は長崎に行くよ!!

次の日僕は会社の上司に相談してみた。

一緒に長崎に連れていきたい人がいるのですけど・・・・・?

上司は総務部と話してみると言った。

その翌週、会社から2LDKの社宅を用意するとの答えがあった。

四月から僕とゆみは一緒に暮らし始めた。

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