第四十五話 迷宮
「
ギサック
「何が
「孫のテンが
ギサック翁は
「魔物たちが洞窟から出てくることは今まで
「ミノタウロスが連れ去ったのね?」
ミラナが言うと、ギサック翁はうなずく。
「
ギサック翁が頭を下げると、幸村はうなずく。
「わかりました。日が暮れるまで時間が無いし、その子が
「ご
ギサック翁とその娘は、さっそく幸村たちを
村はずれの
「ここです。うちの子をお願いします。
「
幸村、うなずくとミラナと
「入ろう」
才蔵は
幸村を
洞窟の入り口付近は、ゴツゴツとした
ミラナは、そのひんやりとした石の壁に手を触れると言う。
「これ……洞窟じゃないわ……
「とりあえず進んでみよう」
幸村は言うと、奥へ奥へと進んでいく。カツ、カツと石の床が乾いた
しばらく行くと、五六人は並んで歩ける幅の
「テンちゃん?」
ミラナが
その小さな影は、
松明の光が、その影の
「魔物の待ち伏せか」
幸村は、
「ゴブリンです。気をつけて!」
ミラナも幸村の右に出ると、レイピアを抜く。細い
「キシャァー!」
数十のゴブリンの発する
幸村に
才蔵はローブの
たちどころに
「ヒギィィイイイイ!!」
と一際大きな
それを聞いたゴブリンの群れは、
その時、金装飾のゴブリンが振り返ると何かを投げつけた。その
「く……!!」
幸村は、はっとして右に体をかわす。ナイフは、幸村の
「え!?幸村!
「えぇ……大丈夫です。今のはあぶなかったですね……ハハ」
幸村は微笑むと、
「さて、ふたりとも
ミラナと才蔵を見て尋ねた。
「大丈夫よ」
「えぇ。
ミラナもレイピアを鞘に納めつつ答えた。
「うん、では先を急ぐとしよう」
幸村は、前を向き
「……ンン!!」
と、なにやら声にならない呻きを発っして
「どうしたの、幸村!?」
「いや?なんだろう……?おかしいな。なにやら、
幸村は言いかけると、
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