羽無し天使
@yabutagui
1羽目
あれはまだ桜が咲いている春の日だった。
僕は、佐藤準。a高等学校に通う高校1年生。
最近本当についてない。学校の階段で転けて頭打つし、財布は無くすし…
テスト返しの時間にそんな事を考えてると、国語の山谷先生が、
「佐藤~テスト取りに来い」
何か嫌な予感がする。
はい、嫌な予感的中。
「ぎゃははは、準くーんテスト32
点?」
親友の幸太が笑いながら嫌み口調で聞いてきた。
「うるさい。お前だって38点だろうが。」
「俺の方が勝ってます~。」
どちらもそんなに変わんねえよ!
昼休みの時間、僕は購買で買ったパンを食べていた。
そう、歩`き`な`が`ら。
今日も、見事についていない僕は何も無いところで転けた。
逆転した世界の後に見たのは女子だった。
それが天使との出会いだった。
羽無し天使 @yabutagui
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