第23話 再会 2

ふむふむ、なるほどな。


ということは、僕はAクラスの29番か。


クラス全員で何人いるかわからないけど、たぶん真ん中のあたりだろう。


「お兄様、クラスは何ですか?」


「Aだ」


「お兄様の実力なら、妥当なところですね。ちなみ私は、1番上のクラスSです!」


今の偽造してるステータスでもAなのか。っていうか、これより上のやつらがいるのか。


まあ、確かに妹は僕の偽造してるステータスよりはたかいからな。こんな感じだったりする。



アイリ・サトウ Lv1

HP983

MP23900

攻撃529

防御418

魔攻964

魔防831

俊敏604

-戦闘スキル-

火属性魔法 Lv8

水属性魔法 Lv8

風属性魔法 Lv8

土属性魔法 Lv8

氷属性魔法 Lv6

雷属性魔法 Lv6

聖属性魔法 Lv8

闇属性魔法 Lv6

回復魔法 Lv7

-非戦闘スキル-

MP上昇 Lv100

MP回復力上昇 Lv100

魔力操作 Lv46



いやー、ほんと魔法の一点突破って感じだ。僕の偽造されたステータスを見ればわかるけど、こちらも大概だと思う。


うちの親もちょっとずつだけど、ステータスが上がっているのは確かだし。


そのことはいいんだ。僕のステータスでもAクラスってことは、Sクラスは転生者限定かな?まあ、それならいいけど。


そう言えばさっきからリリーが静かだけど、どうしたんだろう?


「リリーはどのクラスだったんだ?」


「え?べ、別に一緒のクラスだから、嬉しくてぼーっとしてたわけじゃないから!」


「そこまでは聞いてないし、でもリリーもAなのか。それはよかった」


「え?シン様も嬉しいの?」


「そりゃこんな外見だからな、絶対孤立する。だから、知っている人がいてよかったよ」


「あ、うん、そうだね」


何か明らかに落ち込んでいるけど、どう対処しろって言うんだよ。


「お兄様、それはさすがにひどいです」


どうしろと言うんだ!リリーの気持ちについては気づいているし、だからと言ってどうしろと?それに僕は好意を抱いてないし。


何、振ればいいの?


そうすれば、こうなることもないの?でもいきなり振るのもなんかおかしいし。だから放置してるんだよね。


「アイリ様いいのです。シン様はいつもこうなので」


「でも」


「それにシン様を好きになる人なんて、そうそういません」


「まあ、確かに」


おいこら、聞こえてるぞ。お前らの評価はわかった。さすがに酷すぎるぞ?僕も泣くことだってあるんだからな。


「だから焦らずゆっくりと着実に行くのです」


「まあ、それの方がいいわよね」


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る