第13話 幼女メイド見習いとの1日

僕の1日はメイドに起こされる前に起きるところから始まる。


というか僕が普通に起きるのが早いだけだ。向こうと違ってそこまで娯楽がないので寝る時間も必然と早くなるのだ。


まあ、僕の場合はネットとかしてるんだけどね。でもメイドができたから、朝早く起きてすることにしたのだ。ちなみに今の時間は、午前の1時だ。


よし、あと4時間くらいはネットで遊んでいるか。借金のことは今気にしたってしょうがない。返すことができないんだから。そんなことを気にするくらいなら、やらないから。まあ、無理だけど。


そして、だいたい5時くらいになったら二度寝に入る。


そして、6時くらいにメイド見習いのリリーナが起こしにくるようになっている。


それから朝食を家人を交えて全員で食べる。まあ、両親は異世界人だから、細かいところまでは気にしていないみたいだからいいけど。


そして、朝食が終わるといつも通り、街のその外に行き、創造魔法でリンスを作り続ける作業をする。


もちろん、リリーナは連れて行かないといけなかったりするんだけど、まあそれくらいは我慢しよう。


と覚悟をして家を出ようとしたら、ママに止められてしまった。


なんでもブラックパンサーが見つかってないから、外は危険だから家の中にいないといけないんだとか。


マジかよ。


しかもそのせいで、リリーナの見習いとしての仕事を手伝わなければならなくなった。


ほんと最悪。あ!一層の事このブラックパンサー外に放置しようかな?


『やめておいた方がいいですよ』


やっぱそうだな。諦めるか。


『はい、それに多分経験値が入ると思うんでレベルが上がりますよ』


よし!諦めよう!


そんなことで、リリーナの教育が始まった。


まずは服の着せ替えから。


「いや、恥ずかしいんだけど」


「私だって恥ずかしいわよ」


「そうです。みんな恥ずかしいのです。なので我慢してください」


そんなふうにいうのはこの家でメイド長という名のママのお手伝いさん。


基本はママが主体でやってしまうからそのお手伝いになってしまっている人だ。


「やっぱ自分でするからいいよ」


「いえ、それはダメです。しっかりリリーナの教育をしなければなりませんので覚悟してください。リリーナ、押さえるので今のうちにやりなさい」


「はい」


「いや、はいじゃないからあああああ!」


そして僕は服を全部ひん剥かされてしまった。


「僕、もうお嫁にいけない」


「シン様なら、問題ありません。婿に行くか、嫁を連れてくるかなので大丈夫ですよ」


「はあ、まじめに返されてしまった」


そんなことをリリーナの教育のためだと言われやられ続けて午前は終わった。


昼食は朝とほとんど変わらない。変わったと言えば、時間とメニューくらいだ。


そんなことで午後は、いつも通りパパとママと妹と訓練をやることに。しかし、そこにリリーナも混ざると言い出してしまった。


僕たちは普通にやってるが、一般人にはかなり厳しいと思うんだけど、大丈夫かな?


そこらへんはパパとママはどうするのかな?


案の定リリーナはすぐ置いて行かれてしまい、別のことをすることになっていた。まあ、仕方ないよな。


訓練が終わるころにはリリーナはグロッキーな状態になっていた。でも子供でやめなかっただけよかったと思う。


夕飯も朝と昼と変わらずだ。


そして問題はこのあとなのだ。リリーナが僕と一緒に風呂に入りたいと言うのだ。さすがにそれは無理って言ったら、ママから笑顔で一緒に入りなさいと、言われたので断ることができなかった。


煩悩退散、煩悩退散。


リリーナに先に入っていてと言われたのでそれに従って先に入っていた。


あ、もしかして、今のうちに体とか洗っちゃえば、一緒に入らなくて済む?


そうと決まれば、即行洗って出る。


「シン君、お待たせしました」


決断が遅かったようだ。


できるだけリリーナの方は見ないようにしてないと。


「それでは背中をお流ししますね」


そう言うと、一生懸命洗おうとしてくれていて、変なことを考えていた自分が恥ずかしくなった。


でも発する声がエロいんで自重してください。でもそんなことを言う勇気は僕にはありません。


そんなことで背中は充分洗ってもらった。


「それではつ、次はま、前をお流ししますね」


「それは僕でやるんで、やめてください」


「いえ、メイド長にも言われているのでこちらも引けません!」


「それなら、おまえクビな」


「ひぃぃぃ、ごめんなさい、ごめんなさい。やるって言わないのでそれだけはやめてください!」


「わかったから、前以外で頼むよ」


「わかりました。それでは最後に頭を洗いますね」


全体的に見ても洗い方はうまかった。なあ、変なことをしなければだが。それと、ラッキースケベはありませんので。


洗い終わり湯船に浸かったが、ビニョーな空気になってしまった。


まったく、こんなことになるんだったらやるなよ。


そのまま一言もしゃべらずあがった。


「あ、待ってください!体は私が拭きますから」


「それはまじで勘弁してください」


なんとか自分で拭き、着替えることもできた。


後は寝るだけだ。


「あのね、一緒に寝たいんだけどダメ?」


「うん、ダメ♪」


「一緒に寝てあげなさいよ」


「やだよ。アイリと寝ればいいだろ」


僕の体力を削らないで。


「いいから、一緒に寝てあげなさい」


だから、笑顔で言うのはやめて。ガチで怖いから。


「わかったよ。それで毎日一緒に寝るとかないよな?」


「うっ、毎日一緒に寝たいんだけど」


「それくらいいいじゃない。減るもんでもないし」


「もう、わかったよ」


そんなことで、メイド見習いのと初日が終わった。


夜も特に何事もなくいつも通りだった。


まあ、相手は幼女だからね。何かあったら、警察沙汰になりそうなことだけどね。


翌朝は6時になってもリリーナは起きなかったので、メイド長に怒られていた。それに起きられないなら、一緒に寝てはダメと言われていた。いいぞいいぞ、もっとやれ!


それでも頑張るそうで、許しをもらっていた。ほんとメイド長頑張ってくださいよ。僕のために。



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