その手があった

鱈本父

第1話 いったいぜんたい

やけに暑いと思った。何だろうこの暑さは。

もういつの頃からかも忘れるぐらい毎年毎年暖冬だ冷夏だと言われてきたから、少々暑かろうが寒かろうがまたかって感じなのに。

どうしたんだろう、というより何故今日に限ってそんな事を特段思ったり感じたりしたのか。だいたいそういった気温とか湿度とか数値で測れるものは異常があればアラートが色んなところに出るはずだ。

そんな事を思いながらも今朝は何食べようとか、何時ものルーチンに入ろうとしてる。

ええのんかそれで?なんか変やないか?いやいやまぁ気のせいでいつもの事やろ。

そんなんで逡巡しても時間経つばかりやし、さっさと朝飯朝飯。電気ポットに水汲んでスイッチ入れて、早よ珈琲にするか紅茶にするか決めんとな。


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