魔法少女と優しくて残酷な世界
オカノヒカル
プロローグ
プロローグ
喩えば魔法を使える少女の話。
特殊な能力を身につけた彼女は、マスコットの人形に勇気づけられ戦いの中で自分を見つけていく。
喩えば物書きの少女の話。
壁にぶつかった彼女は自分の才能の限界を知りながらも、友人たちに励まされ新しい世界を構築していく。
喩えば孤独な少女の話。
彼女には救いもなく、無意味なものに意味を求めようとした。
けれども、無意味なものには初めから意味など存在しない。
意味を求めることは幻想なのだから。
ここに一つのセカイがある。
少女にとっては大切なセカイ。優しいセカイ。そして彼女の半身。
そのセカイを守る為に何ができるのだろうか?
少女は考える。
考える。
考える……。
でも、答えなんてでない。そう、そのすべてに意味はないのだ。
だからこそ、そのセカイは
そうして悩んだ末に、彼女は一つの行動に出る。
「わたしはそのセカイを破壊する」
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