第2話 国家の法則とは?

 国家の法則とは「○○国人の考えていることは、分からない」を分かるようにするためのツールです。

 人間に生存本能があるように、国にも生存本能があります。

 そして、その国に属する人にも、国の生存本能は大きく影響します。

 人間の生存本能だけではなく「国の生存本能」が、日本人やアメリカ人、中国人、韓国人などの行動や思考に影響しているのです。

 そんな「各国の生存本能」を明らかにする方法を、ここでは「国家の法則」と呼んでいます。

 では、そのやり方を説明する前に、基本的な問題として、まず最初に「生存本能」とは何なのかを説明しなければいけません。


 生存本能とは、人間や生物で言えば、「死を回避するための本能」のことです。

 これは各生物の持つ「死への恐怖」を起点として発生しています。

「こうやったら死ぬ」という恐怖への反動として、「こうやったら生き残れるに違いない」という思いこみから、特別な思考や行動が生まれているのです。

 それが日常の思考や行動として、常時反映されているものと考えてください。


 では、国の持つ「死への恐怖」とは何でしょう?

 現体制への反乱? 国家の敗北?

 日本の歴史の中にも、反乱はありましたが、日本が日本でなくなったことはありません。

 太平洋戦争で日本は敗北しましたが、日本が死ぬことはありませんでした。 

 現体制への反乱が起こっても、国家が敗北しても、国は国であり、そこにいる人は生き続けます。

 ですが、国民が全滅してしまえば、すべて終わりです。

 つまり「国の持つ死への恐怖」とは、「全滅への恐怖」のことです。

 ということは、各国がそれぞれ持っている「全滅への恐怖」が、各国の生存本能を決定するということになります。

 そして「○○国人の分からない部分」を全滅への恐怖や、その国の生存本能で切っていくと、今まで不可思議だった他国の言動や行動が簡単に理解できるようになる、というのが本書「国家の法則」の趣旨です。

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