罪悪感なき遊びの結末

 子どもは時に、罪悪感なく虫を残酷に殺してしまう。バラバラにしたり、すり潰したり。それはそれは無邪気に。遊びの延長として。

 そうしたことを通して、「こうしたら生き物は死んでしまう」「こういうことはしてはいけないんだ」などと命について学んでいくんだ。それも経験なんだ。そんな風に言う人もいる。


 そうなのかもしれない。殺すことで、初めて命というものを理解できるのかもしれない。

 だとしても…… 殺された方はそう簡単に許せるものではないのだろう。




 トンボは先祖の魂が姿を変えたものだって話があるんだ。

 だから…… 僕は「あっち」に行けないんだ。

 死んだ友人は、寂しそうに呟いていた。

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