譲られ
(二階建ての一軒家で暮らす四姉妹の元日の会話。皆で七輪で焼いた餅を食べている)
次女「やー美味しかったー! お腹いっぱいになっちゃったから、最後の一つ誰か食べてよ」
三女「じゃあ、ここは一番若い四女に譲ろう」
四女「えっ⁉︎ いいよいいよ!」
三女「いいのいいの! お餅を食べるとね、神様の力を授かれるって言われてるんだよ」
四女「じゃあ長女にあげなよ。この家の神様みたいなもんなんだから、さらにパワーアップしてもらおうよ」
長女「いやいや、神様が神様の力もらったってしょうがないでしょ。一番神様から遠い次女が食べて」
次女「どういう意味だ! あとお腹いっぱいって言ってんじゃん! ほら、三女食べたら?」
三女「嫌だ」
次女「じゃあどうすんのこのお餅! どうすりゃいいの! 憤怒の表情を浮かべたおじいさんの顔みたいな形に膨らんだこのお餅!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます