うなぎ

 本日のお題は『うなぎ』です。土用丑の日が近づくと、必ずといっていいほどテレビで見かけますね。


 あくまで北海道に住んでいた頃の私個人の印象なのですが、北海道にはうなぎ屋さんが少ない気がします。

 そのせいか群馬県に移住して驚きました。市内にうなぎ屋さんが数軒もあり、しかもどの暖簾も歴史があるんです。中には現在の店主は六代目、なんてお店もあります。

 夫に連れられて初めてうなぎ屋さんでうな重をいただいたとき、本当に感動しました。日本の夏の粋だなぁと惚れ惚れしたものです。


 炭火で焼けるあの匂いもたまりませんし、タレの輝く身の魅力的なこと。つやつやと光って、ほっこり湯気がたっている姿には、思わずため息が出そうです。

 箸で持ち上げれば、ほかほか白いご飯にタレが染みていて、これまたなんともいえぬ美味しさなんですよね。ご飯はちょっと硬めが好きです。


 それに、重箱というのが高級感もあり、開けたときの感動も楽しみの一つです。

 うな丼を潔くかっ込むのもいいですよね。蒲焼をつまみながら、日本酒をくいっと傾けるのも粋じゃありませんか。

 なんといっても、山椒の香りのよさを教えてくれます。私が山椒を好きになったのは、うなぎのおかげです。


 ところで私、肝焼きと肝吸いはまだ食べたことがありません。いつか堪能できるといいなぁと考えております。


 うなぎを焼く匂いだけでご飯を食べるなんてお話もありますが、私はうなぎについてこうして書いているだけで白いご飯いけそうです。

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